ポイント!
●AGA(男性型脱毛症)の原因はDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンだと言われている。
●DHTに対する感受性が強いのか弱いのか(強いと脱毛しやすい)は遺伝によって決まっていると言われている。
●ただしその感受性の強弱とAGA発症自覚年齢とは相関が認められないとの報告がある!
↓
つまり何が脱毛のきっかけなのかは結局わかっていない!
●AGA(男性型脱毛症)の原因はDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンだと言われている。
●DHTに対する感受性が強いのか弱いのか(強いと脱毛しやすい)は遺伝によって決まっていると言われている。
●ただしその感受性の強弱とAGA発症自覚年齢とは相関が認められないとの報告がある!
↓
つまり何が脱毛のきっかけなのかは結局わかっていない!
AGAいまだにわかっていないことの方が多い!

今日はAGAの原因についてですか?

DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが毛乳頭細胞のなかの男性ホルモン受容体と結合するとどうも「脱毛シグナル」が出るらしい、とわかってきているわけだな。

DHT(ジヒドロテストステロン)っていうのはテストステロンが「5α-還元酵素」の働きによって変化したものだっていうことですよね。

その変化を阻害しようっていうのが元は前立腺肥大の薬だったフィナステリド(商品名=プロペシア)なわけだ。で、男性ホルモン受容体の感受性の強弱っていうのは遺伝によって決まっているというんだな。

脱毛の原因になっているDHT(ジヒドロテストステロン)に対して弱いか強いかが遺伝によって決まっているということですか?

そう。感受性が強いと脱毛しやすいってことになる。

だったらその感受性が強い遺伝子を持っていたら絶望ってことじゃないですか。

うん。

うんじゃないですよ!

ジダンってサッカー選手知っている?

今レアルマドリードの監督している人ですよね。

昔あの人のお父さんだったか兄弟だったか忘れちゃったけど、テレビのインタビューに答えていたのを見たら、ジダンと同じようにハゲているんだなよな。同じタイプのハゲ方をしているの。

だからどうだって言うんですか?

いや遺伝ってすさまじいなと思ってさ。

すさまじいなじゃないですよ。遺伝で決まっているんだったら絶望だってことじゃないですか!

まあそれを言ってしまったらこんなブログやっている意味ないわけだろ。ハゲの原因は遺伝です! で終わりだから。ただし、俺自身はもちろんそれだけが全部だと思っていないわけ。

ちゃんと対策はありそうだってことなんですか?

例えば医師の橋本康弘さんが書いた『薄毛、気になりますか? あなただけの「AGA治療法」を見つける、簡単な「遺伝子検査」をご存知ですか?』という本の中にこんな記述があるから引用してみよう。うっすらと光くらいは見えてくるはずだ。
では、CAGリピート数が少ない人、つまり男性ホルモン受容体の感受性が強い人は早くAGAを発症するのでしょうか。実は、CAGリピート数とAGA発症自覚年齢とは相関が認められないとの報告があります。仮に、男性ホルモン受容体の感受性が非常に強く、それは遺伝性であるため生涯変わらない体質であっても、何かしらの対策でAGAの発症を遅らせることが可能であることを示唆しています。

こういうのを先に示してくれないとダメじゃないですか。

ここで重要だと思うのは、男性型脱毛症についてはわかってきていることは確かにあるけど、わからないこともまだまだあるっていう当たり前のことなんだな。例えばこの記述に従えば感受性が弱い(ハゲにくい)にも関わらずハゲているとすれば、フィナステリドを飲んでもあまり意味がないという理屈になるわけだ。

DHT(ジヒドロテストステロン)に対して感受性が弱い(つまりハゲにくい)にもかかわらずハゲているということはそれ以外の原因を考えたほうがいいということですよね。

そうなる。

その逆だってあるということですよね。

そう。俺の友達に3度の飯よりも筋トレが好きっていうマッチョマンがいるけど、こいつは遺伝子検査をしたら、感受性が強い(つまりハゲやすい)という結果だったんだな。それにも関わらず、43歳になった今でも人もうらやむような剛毛を保ったままだ。

遺伝で全部決まっているんだとしたら、その人は早くハゲなければいけないわけですよね。

もちろん、これからどうなるかわからないよ。ただし脱毛のきっかけに何があるのかわからないんだから、結局ハゲの原因を断じることは今の段階ではできないということだ。
AGAを薬で全部解決できると思うと痛い目に合う?

大事なのは原因が完全にわかっていないんだから薬を飲むってことはある意味宝くじを引いているようなもんだってことだな。

フィナステリド(商品名=プロペシア)はそれでも当たりが多い宝くじだって言われていますよね。

当たりって言ったって臨床試験の結果を見たら1年後の改善が「58%」だよ。副作用のリスクをおかしてまでしがみつく薬なのかそもそも疑問だよ。

半分以上改善だったら画期的だわ❤ってなるでしょうが。

ちょっとでも「前よりよくなった」ら「改善」になるんだよ。まあ「少しはよくなかったかな」も「改善」だよ。「前よりもまし」だったら「改善」になるってことだよ。ハゲが前よりもましだったらそれはなんて言うの? そういう人を指してなんて言うんだよ。

「ややいいハゲ」ですか。

そんなハゲはいないの。「ややいい」だろうが、「悪かろう」がそんなものは主観に過ぎなくて傍から見れば単なるハゲなの。それから、このブログではずっと言ってきたことだけど、外れくじの中身っていうものも考えなきゃいけないわけだろ。

つまり副作用の中身ってことですか。

例えば以前も紹介したけど、フィナステリドの服用で若年性脳卒中を発症した例なんていうのも報告されているわけ。ほかにも日本よりも先に薬が認可された海外では「ポストフィナステリドシンドローム」なんていう造語まであるくらいだ。

フィナステリドをやめたあとでも続く副作用に苦しんでいる人が結構いるってことですか。

そうだよ。セックスの快感が後にひくっていうんだったら大歓迎だけど、勃起不全が後に引いちゃいました、なんてシャレになんないよ。

ミノタブ(ミノキシジルの内服)とフィナステリドを併用したら毛が生えてきた!なんていう報告聞くと心が揺れるんですよね。「生えた」って言葉はどうしてもハゲに刺さりますよ。

ミノキシジルの内服なんて論外。自分は偶然結果が出たからと言って薬のコーディネータよろしく人にすすめるなんて、そのうち倫理的に問題になるよ。そもそもこのミノタブをハゲの薬として承認している国はないんだよ。降圧薬としてアメリカで認可されている薬だ。しかもFDA(日本の厚生労働省に当たるところ)がその使用について最高レベルの警告を出しているという薬だ。前に西洋薬の基本は何だって言った?

「毒を持って毒を制す」ですか?

そうだよ。どう理屈をつけてもガンのようなそこにある危機がハゲにあるわけがないよ。

でもだったら僕はどうしたらいいんですか! ってなります。僕は叫び出したいですよ。

脱毛のきっかけがどこにあるかはわからないんだから、「髪は血余」と信じで健康によいことを律儀に取り入れることだよ。例えば俺は24歳でハゲかかったとき、インスタント食品ばかり食べていた食事を改善して、有酸素運動の習慣を取り入れて、毒性の強い合成界面活性剤をやめたわけ。40歳手前で生え際が1センチ一気に後退したときも、食事の内容をさらに見直して、シャンプーを余計な成分の入っていない石けんに変えたんだ。そうやって今の自分の薄毛防止のスタイルにたどりついたんだな。地味なことの積み重ねだけど会社勤めしながらだってできることはたくさんあるよ。

一駅分多めに歩いて、マンションの階段も歩いてエレベーター使うのもやめてなんてすると結構な運動量で睡眠にもいい影響があるって前に教えてくれましたよね。

睡眠は「質」が大事なわけ。タンパク質の合成を促す成長ホルモンが最も分泌されるのが入眠直後のノンレム睡眠(深い眠り)なんだな。このときの睡眠の質を意識することが一番大事になってくるの。これは俺の感覚ではその日の運動の質に大きく左右されるんだな。

髪はたんぱく質で出来ているからその合成を促す成長ホルモンが非常に重要だということですか。

できることは本当にたくさんあるの。記事のリンクを貼っておくからぜひ参照してほしい。
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育毛・発毛ランキング
髪の悩み相談室登場人物

髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。

黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。

雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。