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頭皮の脂を完全に落とそうとすると、かえって脂がでる
頭皮の脂についての考え方として僕が一番参考にしたのは『シャンプーをやめると、髪が増える』(宇津木龍一著)のなかのこういう一文です。
シャンプーをしすぎれば、皮脂腺が大きく発達し、発達した皮脂腺からは、皮脂がジュクジュクと出てくるようになります。なぜなら、シャンプーで頭の皮脂をすっかり洗い落としてしまうと、皮脂が不足してきます。そのため、皮脂を大量につくって補わなければならなくなり、したがって、皮脂腺が大いに発達するのです。
脂を取ればとるほどかえってベタベタしてしまう
というのは、鼻の脂のことを考えるととてもよくわかるはずです。
あなたは鼻パックというのをしたことがありますか?
鼻パックは確かに鼻の脂をキレイにとってくれます。
ただし、キレイにとったあとはかえって脂が出て、結果的に前よりベトベトになってしまうことが多くあります。
頭皮もこれと一緒です。
意味もなく洗いすぎるとかえってベトベトになります。
それと、洗いすぎないように心がけている人でもスーパーで買える類の安いシャンプーを使っている場合は注意が必要です。
なぜなら、そういうシャンプーには洗浄力が非常に強く、毒性も強い界面活性剤が入っているからです(界面活性剤は水と油をなじませて一緒に流せるようにする物質のことです)。
洗浄力が高いとはつまり脂を落とす力が強いということです。
こういうもので洗っている限り
脂を不必要にとりすぎる→かえってベトベトになる
という悪循環から一生抜け出せません。
このシャンプーで頭皮が復活しました!
僕が24歳のときに洗髪だけで200本抜ける状態が8か月も続くという地獄を味わったときは、その間3回シャンプーを変えました。
すべてスーパーで買えるシャンプーでしたが、「後味」は結局どれも同じでした。
洗った直後は確かに爽快になります。
ただ、そのすっきりはほとんど1時間持つか持たないかです。
あとは元の状態に戻ってしまい、ひたすら頭皮の不快に耐えるということの繰り返しです。
僕がようやくこの悪循環を脱して脂を正常の範囲に落ち着かすことができたのは、1本3000円程度するアミノ酸系のシャンプーに変えてからです。

僕が恐怖の抜け毛を味わっていたときに使っていたシャンプーはベトベトの悪循環から抜け出せないということと同時に毒性が強く頭皮へのダメージが強いという別の問題もあります。
たとえば『合成洗剤 買わない主義 使わない宣言』(坂下栄著)という本のなかでは、日本で市販されている洗濯洗剤や食器用洗剤の原液をネズミの背中に塗るという実験をしています。
背中が荒れてしまう、というのは容易に想像がつきますが、背中に塗ったのにもかかわらず、腹から出血して死んでしまった鼠の事例まで報告されています。
「油」を一番手ごわい汚れと見立ててそれを落とすためにあるのがシャンプーです。
そしてこの考え方は食器やシャツなどの洋服に使う洗剤に関しても一緒です。
だから、そのどれにも「界面活性剤」という油と水をなじませて流せるようにする物質が入っているわけです。
しかし残念ながら人間の頭はカレーを食べた後の鍋や皿と同じように粗雑に扱っていいものではありません。
まだ首の座っていない子供をあやすようにとても注意して丁寧に扱うべきものです。
近頃はハゲの原因はジヒドロテストステロン(男性ホルモンの一種)なのだから、シャンプーなんて何を使ってもまったく違いはない、などという暴論も聞かれますが、界面活性剤の毒性を無視していると、僕のようにとんでもないことになってしまう可能性があります。

食事の仕方で余計にベトベトになる?
髪が異常に抜けるというピンチ(いつもベタベタだった!)のときに共通していたのは、生活習慣の乱れ、特に食事の乱れがあったということです。
24歳のときはちょうど部署異動を経験していたときで環境になじめず、暴飲暴食をしてしまっていました。
特にベタベタがひどくなるなと感じたのは、
油を多く摂ったとき
と
米を大食したとき
です。
大抵の場合2 つとも当はまることが多かったので、ベタつきは当然のようにひどくなります。
油を多く摂ったとき
というのは、てんぷらとか揚げ物などを多く食べてしまうとか、脂っこい中華を毎食のように食べるということも、もちろんそうですが、コンビニ食やファーストフードを常用するというのも油を多く摂ることにつながります。
当時(20数年前です)コンビニで売られていたものには大抵「植物油脂」と表示されている「油」が含まれていました。
おむすびにさえこの油が入っていました。
冷えてもおいしくするように油を塗っておくわけです。
ベトベトになるという変化のほかにも、この類の油はどうあってもあなたの健康を助けるものではないという点でも問題があります。
コンビニやファーストフードの食べ物はほかにも防腐剤をはじめ添加物がてんこ盛りです。
そもそもコンビニ食だけでは必須ミネラルが足りなくなると『食事でかかる新型栄養失調』(小若 順一/国光美佳/食品と暮らしの安全基金 著)を読めば明らかなので、髪に不安があるうちはコンビニからなるべく足を遠ざけるのが無難です。
食事の基本になるのはコンビニに置いてある食べ物ではなく
野菜
です。
野菜を常食すれば長生きができます。
(コンビニに置いてあるようなカット野菜には腐らない「工夫」がしてあるのでこれもやめたほうがいいでしょう)

長寿とはすなわち老化が後ろに倒れた状態です。
ハゲの原因で唯一はっきりしているのは「老化」なので、老いを後ろに倒すというのは実はハゲ対策になります。

生活習慣が乱れているとベタベタになる
運動、睡眠もとても大事です。
僕もハゲかかっていたときは運動できていない、睡眠も乱れがちというのがセットになっていました。
なぜ睡眠と運動が大事になるのかというと、適度な運動を続けて、良質な眠りを確保することは「若くいる」ことにつながるからです。
僕が仕入れた専門的な言葉を使えば
成長ホルモンが出るから
ということでも説明がつくと思います。
睡眠は22時から翌2時ごろまでが黄金の時間帯と言われます。
これは成長ホルモンの分泌が午後10時から午前2時に最大になるとされているからです。
そして運動をすることによってもまた
成長ホルモンの分泌を促す
ことができます。
成長ホルモンの働きの一つには
タンパク質の合成を促す
というものがあります。
髪はよく知られているようにケラチンというタンパク質でできています。
だからこそ、運動、睡眠が大事になってくるということです。

ベタベタを改善しないとはげる
頭皮の過剰なベトつきというのは僕の経験から、ハゲ(ること)の予兆だと言えます。
ベトベトと同時に経験した髪の変化は
髪が細くなる
ということと
抜け毛にうぶ毛が混じる
ということ、そして
頭皮にニキビができること
でした。
これは完全にハゲてしまった僕の友達も同じように言っていたので、ハゲ共通の変化だと言えると思います。
髪が細くなる、うぶ毛が抜けるというのは明らかに発毛のサイクルが乱れているサインです。
ベトベトと同時にこういうやばい変化が起こっていた、ということです。
脂が過剰に出ている状態というのは、一種のシグナルです。
これを放っておくとハゲの道にまっしぐらとなってしまう可能性があります。
まずシャンプーを変えること。
そして生活習慣を早急に整えること。
この二つがすぐに対策として必要になります。
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