体温を上げると薄毛が治るって本当?

羽田三樹夫
僕はこのブログで食事の仕方、運動の仕方、睡眠のとり方など普段気をつけていることをずっと書いてきました。今日は最近特に気にしている体温について書いてみたいと思います。体温が1度下がるだけで免疫力が30%低くなると言われています。それが薄毛と何の関係があるのか、という疑問も生まれてきそうですが体温は「生活習慣の結果」としてあると考えると一見関係ないと思われることが深くつながっているとわかります。気になる「体温と薄毛」の関係について突っ込んでみます。

 
 

ポイントは活性酸素

黒沢月男
よく頭皮の血行が悪いとハゲるからマッサージがいいなんて聞きますよね? それに近い話ですか?
羽田三樹夫
頭皮ではないけど、耳の裏とか生え際とか、クビとか俺もよくマッサージするよ。
黒沢月男
マッサージについては効果が一時的なのでそれほど意味がないっていう意見をよく聞きますよね。
羽田三樹夫
マッサージについては、そうなんじゃないの。ただ今日の話はそれとは違って体温だな。最近はどこに行っても体温を確認されるだろ?
黒沢月男
37度以上だと入店できないかもしれないというあの体温ですか。
羽田三樹夫
そう。その体温が低いと薄毛が進行する可能性がある、と本気で思っているの。
黒沢月男
それはまたなんで?
羽田三樹夫
年をとればどんな人でも髪は薄くなってくるだろ? 死ぬ間際まで黒髪で若い時と同じ量を誇っている人なんて、俺は見たことがないし、もしいるとしたらそうなるように「処置」をしたということになる。
黒沢月男
かつらをかぶったり、植毛をしたり。
羽田三樹夫
だから老化をいかに遅らせるかっていうことが薄毛対策の一つのポイントなわけ。これはずっとこのブログで言ってきたことだけど。
黒沢月男
男性ホルモンを悪玉に仕立ててもいいけど何か別のきっかけがないと説明できないことは多いということでしたね。だから「老化」をどれだけ後ろに倒せるのか、というのが重要だということでした。そこに体温が関わってくるわけですか?
羽田三樹夫
俺が体温が低いとなんで髪に影響するかと思っているのかというと、例えばこういう文章に半分くらいは説得されたからだな。

 
 

人間の体には、増えすぎた活性酸素を解毒するために、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)やカタラーゼ(catalase)といった活性酸素を解毒する酵素が備わっています。こうした「抗酸化酵素」がきちんと働くことができれば、少々活性酸素が増えてもきれいに解毒してくれるので、病気になることはありません。
低体温は、その大切な抗酸化酵素の働きを悪くしてしまうのです。
つまり低体温の人は、体内の活性酸素が増えやすいうえ、活性酸素を解毒する酵素の働きが弱い状態にあるということです。
血流障害と酵素活性の低下は、健康を考えるうえで最悪の組み合わせです。
『体温を上げると健康になる』(斎藤真嗣著)

 
 

黒沢月男
低体温だと活性酸素が働いてしまい健康を害する、と。
羽田三樹夫
アンチエイジングって言葉があるけど、日本語にすると「抗加齢」ってことだな。これは「抗酸化」としてもほとんどそのまま同じように使われているだろ?雑誌なんかの特集でどうやって体を酸化させないか、なんていう特集が組まれていたら、それはつまりどうやって老化をすすめないかってことを話しているわけだ。肌が老化すれば、フケて見えるし、髪が老化すればそれはまさしく大惨事だ。
黒沢月男
体内の酸化を進めない対策として油の摂り方なんかも取り上げてきましたね。
羽田三樹夫
活性酸素の働きすぎが健康に及ぼす影響も気がかりだし、それ以上にハゲ界隈で重要なのはもちろん老化が進むということのわけだ。例えば北澤秀子さんは『美髪シャンプーの嘘』という本の中で、低体温による不調の一つが薄毛・抜け毛なのではないかという推論を基に次のように書いている。具体的にどう薄毛と関わってきそうなのか、その可能性が示されているから見てみよう。

 
 

一つは、50歳前後になると、動脈硬化になる方が増えてきます。動脈硬化は、血管が細くなっている状態。ですから、血流が悪くなり、低体温の状態になります。同じころから、髪の毛がやせたり、薄くなったりという症状が出始めます。この血流悪化・低体温と薄毛には、もしかしたら相関関係があるのではないかと見ているためです。
もう一つは、私が所属している日本毛髪科学協会の会員のある先生が調べた「頭皮の温度と薄毛の関係」のデータによります。自身と家族・周りの数人のデータをまとめた簡単なレポートではありましたが、そこには「頭皮の温度の低い箇所から脱毛が始まった」との発表がありました。

 
 

羽田三樹夫
平熱って「三六・五度~三七・一度」だって知っていた?
黒沢月男
そうすると三六度前半だと黄色信号ってことですか。しかも熱が出ていると言われる37度は平熱。
羽田三樹夫
一般的に考えられているよりもかなり高い数字だってことだな。上の推論が正しければ、かなりの人が低体温の影響を受けている可能性があるということだ。


 
 

筋肉を鍛えることが体温を上げる一番の近道

羽田三樹夫
そもそも体温が一度下がると免疫力は三〇%も低くなるってことなんだな。しかもガン細胞は三五度台の低体温のときもっとも活発に増殖するともわかっている。
黒沢月男
低体温が健康を害する可能性が高いし、さっきの話だと老化もすすめるのでろくなことがないということですよね。だとしたら、どうすればいいのかっていうことになりますけど。
羽田三樹夫
はじめに引用した『体温を上げると健康になる』の中ではズバリ筋肉を鍛えることが体温を恒常的に上げる一番の方法だ、出ている。
黒沢月男
筋トレすると「男性ホルモンが増えてハゲる!」って言われてますよ!
羽田三樹夫
それはこのブログでも随分否定的な意見を出してきたし、マッチョマンになるみたいな訓練を毎日しない限り、運動をしない悪影響の方を考えたほうが絶対にいいよ。
黒沢月男
このブログでは筋トレフォーキングを借りた、筋トレランニングみたいなことをやっているとしてきましたけど、運動というのはその延長線上で考えていい、ということですか。
羽田三樹夫
『体温を上げると健康になる』によると、一番大事なのは「脳から筋肉への神経の回路を鍛える」ことだそうだ。
黒沢月男
どういうことですか?
羽田三樹夫
負荷は軽くてもいいので、最大のスピードで筋肉を動かすということだな。この部分も引用してみよう。

 
 

具体的にいえば、負荷は軽くていいので、自分の筋肉が発揮できる最大のスピードで筋肉を動かすということです。
たとえば、ベンチプレスなら負荷は三〇~四〇キロ程度(これは自分がラクに上げられる重さでいいので、もっと軽くてもかまいません)でいいので、とにかくそれを最大限のスピードでプッシュアップするのです。
このトレーニングはマシンがなくてもできます。
距離は一〇メートルでもニ〇メートルでも、短くていいので、とにかくゴールまで一秒でも早く到達するように全力でダッシュする。これでも神経経路は充分鍛えられます。

 
 

羽田三樹夫
質がとにかく大事で回数だったら2回とか3回でも効果があるということなんだな。
黒沢月男
こういう鍛え方をするのが、体温を上げるには最も効果的だということですか。
羽田三樹夫
そう。ポイントの一つは無酸素運動をするということだ。息を止めて速い運動をすることがここで推奨されている。
黒沢月男
そうなると今までこのブログでおすすめしていた方法から少し改善が必要となりそうですね。
羽田三樹夫
この方法を取り入れて変えたところもあるのでそれはまた近いうちに紹介してみよう。ちなみにだけど、脂肪を落とすのに最も効果的な方法は有酸素運動の前にこの無酸素運動の筋トレを取り入れることだそうだ。
黒沢月男
それは女性にも耳よりな情報ですね。
羽田三樹夫
このことに関しては俺の母親がしている運動を見ていてなるほど、と思うことがあったので近いうちに記事にしてみようと思う。今日のポイントは低体温が老化を進めることは確かだから、薄毛との関係はかなり密接だということ。低体温の改善は筋トレが一番いいということだな。おしまい!

 
 

 
 

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髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。