【薄毛界隈の必読書】読んでおいたほうがいい8冊はこれ!

羽田三樹夫
今日はハゲ界隈の住人であれば、これは読んでおいたほうがいいという本を8冊あげてみました。僕は抜け毛がとまらなくなるという恐怖を35歳をすぎてから味わったときまず合成の界面活性剤が入っているシャンプーをやめました。最初にあげた2つの本はこの行動の根拠になるものです。運動、食事、睡眠に関する指針になる本もそれぞれあげてあります。また「ハゲは医者にかかる時代」です!と言われて随分たちますが、AGAの原因らしきものを解説してある本もあげました。薬の治療がどんなものなのか、基本を知りたい方のための本です。個人的にはこうした本に加えて英語の論文を読むということもまた必須だとは思っていますが、最低限の知識はここで紹介した本で入れておきましょう!

シャンプーをやめると、髪が増える 宇津木龍一著

肌に触れるものに対しての意識が変わります!
シャンプーをしている限り頭皮の状態はよくならないと確認できます!
(1430円、1287円(kindle)/174P)

僕がシャンプーをやめた理由は、シャンプーには毒性の強い界面活性剤が入っているから、というのが一つ、どれだけ天然素材を強調しても結局防腐剤が入っているから、というのがもう一つです。

あなたの友人がシャンプーが切れてしまったからといって、食器用の洗剤で頭を洗っていたらびっくりすると思います。少なくとも僕は自暴自棄になってそうしているのではないかと考えて、やさしく「イヤなことでもあったのか?」と声をかけると思います。

ただ、実はシャンプーを使って頭を洗うことは食器用洗剤で頭を洗っていることとあまり違いがありません。
違いがあるように感じるのは、シャンプーを作っている会社のプロパガンダが巧妙だからです。

落ちにくい汚れとして代表的なのが油汚れですね。水だけではなかなか落ちません。界面活性剤というのは簡単に言ってしまうと、この油汚れを水になじませて分散させる働きをする物質です。

確かに皮脂をこの落ちにくい「あぶら」と見立ててそれを毎日根こそぎ落とすのが頭皮のためにいいんだ、という文句は説得力があるように思えます。ただし、この『シャンプーをやめると、髪が増える』に出ているように皮脂を根こそぎ落とすようなことをしているとかえって皮脂腺が発達してより皮脂が出るようになります。

鼻の脂を取ろうとしてパックをするとかえってベトベトになってしまいます。それと同じことです。僕の頭が一番オイリーだったのは熱心に頭皮ケアをしていたときでした。

シャンプーによってはそれほど毒性の強くない、頭皮に比較的やさしい、と言われる界面活性剤を使っているものもあります。

僕もずっとこのタイプのシャンプーを使っていました。ただこうしたものにも防腐剤が必ず入っています。この本を読むと防腐剤は頭皮で非常に大切な働きをしている常在菌を殺してしまうという恐ろしい事実がわかります。

僕がこの本に目を通したほうがいいと思う理由はもともとこの著者(お医者さんです)が化粧会社の顧問になるほど化粧品の活用には肯定的な立場を取っていたからです。

それが「美容ドック」で肌の状態を調べるうちに化粧品を熱心に使っている人ほど肌の状態が悪いという事実に行き当たります。以来、肌に余計なものをつけなくなることが肌ケアの第一歩だという主張をとるようになります。

その延長線上にシャンプーもおかれているわけです。

化粧品のエクスパートを自称して2~3の会社の顧問にでもおさまれば左うちわだったはずです。そうしたことをやめてまでしている主張というのは一つの意見として聴いておくのがたぶん正しい方法です。

合成洗剤 買わない主義 使わない宣言 坂下栄著

僕はこの本を読んでボディシャンプーもやめました!
衣服洗剤もやめて石けんを使っています!
●中古本のみで入手可/188P

毒性の強い界面活性剤が入っているからシャンプーをやめた、と書きましたが、どう強いのかがこの本を読むと書いてあります。

僕がこのブログで何度も紹介してきたのが、この本に出ている衣服用の洗剤や食器用の洗剤の原液をネズミの背中に塗るという実験です。ほぼすべてのネズミに皮膚障害が認められ、腹から出血して死んだネズミまでいたというのですから、なかなかの事態です。

でも食器用の洗剤を原液で使ったら手が荒れるというのは誰でも知っていることですね。

それが多少薄められて、毒性がマイルドになっているからといって頭に塗って大丈夫なんだとはならないと僕は思います。

この本では、水に合成の界面活性剤を入れるとどれくらいの時間でメダカが死ぬのかという、メダカにとっては災難としか言えない実験もしています。

すでに衣服用の洗剤や食器用の洗剤を下水に流すことで生態系に影響が出ている、とあちこちで報告がされているので今さら驚くことでもないでしょうが、毎日肌に直接つけている物質がどのくらいの毒性を持っているものなのかがよくわかります。

なお、シャンプーを使い続けている髪のキューティクルがどうなっているのか詳しく解説してあるところは全てのハゲにとって必読ということになると思います。

専門医が語る毛髪科学最前線 板見智著/医療的育毛革命 佐藤明男著

AGA(男性型脱毛症)の基本がわかります!
AGAの治療を考えている人は一読が必須です!
●『専門医が語る~』=770円、693円(kindle)/『医療的~』=中古本のみ入手可
●『専門医が語る~』=176P/『医療的~』=192P

西洋薬の基本は「毒を持って毒を制す」です。

男性型脱毛症というのは疾患ではなく症状なのでハゲが薬を飲むことは制すべき毒などどこにもないのに、毒だけ飲んでいる、ということになります。

はっきり言って異常なことなので、僕は西洋薬を用いることにずっと反対をしてきました。少なくとも僕は使わないとずっと言ってきました。

ただし、どんな薬を使っているのか、AGAのメカニズムはどこまでわかっているのか勉強しておくことに越したことはありません。

僕が最低限この本は読んだほうがいいと思うのは『専門医が語る毛髪科学最前線』(板見智著)と『医療的育毛革命』(佐藤明男著)です。

『専門医が語る毛髪科学最前線』では、すこしずつわかってきた男性型脱毛症の発症のメカニズムが詳しく解説されています。
思春期にひげや腋毛などの毛の発育に大きな役割を果たしている男性ホルモンがなぜ頭部の毛をなくす働きもしてしまうのか、というのは長年のパラドクスでした。

この謎が解明されてきた経緯はこの本でわかりやすく解説されています。一読すればなぜ前立腺の薬だったフィナステリド(医者にかかったら大抵この薬を処方されます)がハゲ用に転用されるようになったのか、よくわかります。

『医療的育毛革命』(佐藤明男著)という本もまた男性型脱毛症(AGA)のメカニズムを詳しく教えてくれます。『専門医が語る毛髪科学最前線』よりも噛み砕いて解説しているところがあるのでこちらの方が読みやすいと感じる人が多いと思います。
この本には著者がある教授から「これからは頭髪治療法が伸びるよ」と聞いた、というエピソードが載っています。僕は特にこの部分が面白いと思いました。

資格だけ持っていても食えない時代になりつつあります。食える領域を嗅ぎ分ける能力は誰にでも必要な能力のようです。

そういう意味では皮膚科の先生にとってハゲは可能性のある分野だということになります。こ
ういう視点で見ると医者もクリニックも大して変わらないとよくわかります。

ぼくらはみんなハゲている

●育毛サロンの実態がとてもよくわかります!
●この本を読めば「育毛産業の歴史」がわかります

このブログでは何度も触れてきたように僕は約20年前にリーブ21に通ったことがあります。そのとき受けた施術というのは基本的に毛穴の汚れをよく取ったあとにリーブ21特製の育毛剤をしみこませる、というものです。

この本を読むとその施術と並行してプロペシアやミノキシジルといった薬の治療もしていると出ています。

これには僕自身とても驚きました。

僕が通った当時にはそうした薬の話はまったくなかったからです。おそらく僕が通った後でこうしたことが行われるようになったのだと思います。

「土台ができていれば薬をやめても髪が抜けることはない」というリーブ21のカウンセラーの言葉はとてもきわどい説明です。

プロペシアにしてもミノキシジルにしても薬の特性を考えると、やめれば抜けてしまうのは常識だからです。僕自身ここのシャンプーを長年愛用したことがあるだけに残念な記述がたくさんありました。

育毛サロンの闇を知りたいのならこの本を読みましょう。

スロトレ/石井直方・谷本道哉著

若さを保つ成長ホルモンが欲しいのならスロトレ!
ダイエットにも効きます!
●1188円/128P

薬を使うことを否定している僕がこのブログで言い続けてきたのが、いかに老けない生活習慣を身につけるか、ということです。男性であれば死ぬ前は大抵ハゲているからです。

ハゲていなかったとしても若いときに比べると薄くはなっています。もし薄くもなく、また白くもなっていなければそれはそうなるように「植える」なりしたからです。

だから、生活の基本になる食事、睡眠、運動です。

その三種の神器のなかの「運動」について重要な指針を出してくれるのがこの本です。

この本に書いてあるスロトレをすると筋肉がより負荷がかかった状態だと勘違いして乳酸をたくさん出すそうです。乳酸は成長ホルモンの分泌を促す役割があります。

金に余裕のある人はお金を払ってまで注射するのが成長ホルモンです。

もちろん若さを保つ秘訣がここにあるといわれているからですね。

ただしわざわざ大金を払わなくても運動の中にスロトレを組みこめば無料で成長ホルモンを得ることができます。

筋トレをするからハゲるなどという言葉に惑わされてどっぷり太った体をさらしているとさらにハゲに近づくことになります。

事実メタボの男性に薄毛が多いというのはほぼ疫学的に証明されています。

運動の仕方の参考にしてみてはいかがでしょうか?

日本の長寿村短命村 近藤正二著

食事で流行り廃りを追いかけるのはやめましょう!
この著者のフィールドワークに頼りましょう!
中古本のみで入手可/179P

食事の仕方そのものに迷っている人は随分いると思います。僕自身このブログで実際の食事を紹介したりもしましたが、試行錯誤を繰り返しています。

ただずっと変わっていないのが、タンパク質は魚4、牛1、豚1、鶏肉1の割合で、ここに納豆、味噌汁などの大豆製品を加えて、根菜類、キノコをしっかり摂るということです。

さらにここ数年欠かしていないものを書くと、トマトとしょうが、です。トマトは口内炎の治りがもっともはやかったという子供のころの記憶があり、必ず摂るようにしています。しょうがは風邪を引いたときに大量に摂ると風邪薬を飲むよりも治りが早かったからという理由で(何か特別な栄養がこのしょうがにはあると期待して)摂り続けています。

ここに例えば小松菜、ほうれん草などの葉物野菜、ピーマン、ニンジンなどの緑黄色野菜をその日にその日で足していく、という感じです。

調理方法の基本は「蒸す」です。これももう10年以上続けています。蒸すことができないものは基本的にはないので、2口のコロンを蒸すためだけに使うということもよくします。

僕の食事の仕方に改めて触れてみましたが、この『日本の長寿村短命村』はどんな食事を摂っている地域の人が長寿で、逆にどんな食事をしていると短命になるのか、がわかる著者のレポートです。

糖質に注目した糖質制限食など流行り廃りのある食事方法を追いかけていてもキリがありません。

塩は少なめ、フルーツだけではなくて野菜も摂る、肉を少なめにして魚も摂る、大豆を食べる、ごはん(白米)を食べすぎないといったこのフィールドワークからわかることを取り入れるのが現実的だと僕は思います。

「和食」が日本人には基本となるのは間違いなさそうです。

現在古本でも高値で取引されているので図書館で探してみてください。地元の図書館になくてもリクエストをすれば、近隣の図書館や中央図書館から取り寄せられるはずです。

SLEEP ショーン・スティーブンソン著

快眠をしたいならこの本です!
若さを保つためには睡眠の質が重要です!
●1650円、1336円(kindle)/281P

この本を読めば睡眠に影響があるカフェインは寝る何時間前に摂るのが理想なのか、運動はいつするのが理想なのか、寝る前にやめたほうがいい行動はどういうものなのか、全部書いてあります。

コーヒーに含まれるカフェインは健康にいい影響があるとずっと言われてきました。その一方で寝る前にコーヒーを飲むと眠れなくなったり、眠りが浅くなってしまうということもほとんどの人が経験上知っています。

この本の中で紹介されている実験結果で印象的なのは、本人はよく眠れたとアンケートに答えたにも関わらず、カフェインの摂取によって睡眠の質が阻害されてしまっていた、という事実です。

睡眠の質は生活の土台です。

自分の生活習慣で睡眠に悪影響を与えているものがないか確かめてみましょう。

 
 
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髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。

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