コロナの症状が悪化する可能性があるって本当?新型コロナと薄毛の関係について

羽田三樹夫
糖尿病などの疾患や喫煙歴がコロナによる症状に影響を与える可能性があるという話はよく聞きますが、ハゲ・薄毛の人にも重症化リスクがある(可能性がある)とする調査が存在することを知っていましたか? 日本人は新型コロナ感染症による死亡者が特に少ないことで知られています。京都大学の山中伸弥教授は何か要因があるに違いないとしてこの要因を「ファクターX」としています。このファクターXの候補として男性ホルモンもあがりそうだと、こうした調査からは見えてきます。今日は僕が見た調査を少し紹介してみます。
 
 

重症患者の薄毛率が有意に高かった!

薄毛と新型コロナ感染症による重症化リスクの関係を指摘した調査はすでにいくつかあるようですが、僕が見た調査は「A preliminary observation: Male pattern hair loss among hospitalized COVID‐19 patients in Spain – A potential clue to the role of androgens in COVID‐19 severity」というもので、白人男性に絞った調査です。

スペインの「tertiary hospital」(第三次医療機関。この場合は重篤患者を受けいれている病院)に入院している41人の白人男性患者を観察した結果、29人(79%)が男性型脱毛症(AGA)(ハミルトン・ノーウッド分類の3以上)だと認められ、うち16人は進行したAGA(ハミルトン・ノーウッド分類の4~7)だったそうです。AGAではなかった人(ハミルトン・ノーウッド分類の1か2)が12人(29%)ですからこの調査だとあきからに違いがあるということになります。毛髪診断自体は皮膚科の医師によってなされたということです。以下のような英文によってその観察を確認できます。

 
 
In total, 41 Caucasian males admitted to the hospitals with a diagnosis of bilateral SARS‐CoV‐2 pneumonia were analyzed. The mean age of patients was 58 years (range 23‐79). Among them, 29 (71%) were diagnosed with clinically significant AGA (Hamilton‐Norwood scale higher than 2) and 12 (29%) had clinically irrelevant relevant signs of AGA (Hamilton‐Norwood scale 1 or 2). 16 (39%), were classified as severe AGA (Hamilton‐Norwood scale 4‐7).
 
 

AGAの進行度合いは有名なハミルトン・ノーウッド分類を使って観察したということですね。23歳から79歳までの方で平均年齢は58歳です。白人男性のAGA発症率は正確にはわからないものの、31-53%だと言われているそうです。そうなるとこの観察はそうした数字から有意に高いということになります。

そもそも新型コロナ感染症による重症化リスクは男性の方が女性よりも高いことがわかっていますね。そして子供よりも成人男性のほうが高いとわかっています。そこに糖尿病などの元々の疾患があると余計に重症化しやすいというのがこれまで言われてきたことです。

薄毛・ハゲで悩んでいる人は女性よりも「男性」に多いし、子供よりも「成人男性」にとって切実です。そうなると、この調査ははっきりとした方向性を示しているとも取れますがどうでしょうか。僕が思い出したのはアデランスがした世界の薄毛の傾向を調べたこんな調査です。

 
 

アデランス調べの「世界の成人男性薄毛率」
チェコ(プラハ) 42.79% (158万人)
スペイン(マドリード) 42.60%(650万人)
ドイツ(フランクフルト) 41.24%(1263万人)
フランス(パリ) 39.10%(787万人)
アメリカ(NY/LA/シカゴ) 39.04%(4027万人)
イタリア(ミラノ) 39.01%(874万人)
ポーランド(ワルシャワ) 38.84%(505万人)
オランダ(アムステルダム) 37.93%(216万人)
カナダ(モントリオール) 37.42%(441万人)
イギリス(ロンドン) 36.03%(760万人)
ロシア(モスクワ) 33.29%(1623万人)
オーストラリア(シドニー) 30.39%(208万人)
メキシコ(メキシコシティ) 28.28%(811万人)
日本(東京) 26.05%(1293万人)
中国(香港) 24.68%(61万人)
シンガポール(シンガポール) 24.06%(41万人)
タイ(バンコク) 23.53%(476万人)
マレーシア(クアラルンプール) 22.76%(152万人)
台湾(台北) 22.59%(175万人)
韓国(ソウル) 22.37% 337万人
中国(上海) 19.04%(8876万人)
出典:株式会社アデランス「世界の成人男性薄毛率」調査結果より 2009年発表(調査期間:1998~2008年)

 
 

アデランスの調査から見える薄毛率は欧米において高く、アジアで低い!

この調査は街行く人を観察してハゲ・薄毛の人がどのくらいの数いたかを割合で示したものです。この調査からわかることは、ハゲ・薄毛の割合は地域によって違いがあることです。そして、今日の話の流れで言えば、最も注目すべきなのはアジアのハゲ・薄毛率が欧米のそれと比べて明らかに低いことだ、ということになります。日本も死亡率が低いことが言われていますがその傾向はアジアにおいて顕著ですね。

男性型脱毛症(AGA)の原因として言われているのは、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンです。男性型脱毛症の治療薬として日本でも認可されているのはフィナステリド(商品名:プロペシア)という薬で、結果的にジヒドロテストステロンの産出を抑える薬です。

今日紹介したスペインの調査では単にハゲているかハゲていないかということを観察したにすぎません。また、調査数が41人と少ないことも、根拠とするにはかなり頼りない数ではあります。もちろん僕が断を下すような能力はないしまた、結論はまだまだでないとは思います。

ただ、高い薄毛率を誇る欧米において死亡率が高く、薄毛率が低いアジアにおいて死亡率が低い、という事実は「男性ホルモン」を少なくともファクターXの候補くらいにはなりそうだと示しているようにも思えます。
 
 

羽田三樹夫
男性型脱毛症の原因でさえ完全にわかっているわけではないので、すべてが仮説です。ただ「男性と女性の間で重症化する割合に有意に差がある」、「死亡率に地域差がある」、「成人男性が子供よりも重症化しやすい」という点で、「薄毛」の傾向と重なってくると言えます。

 
 

結論はもうすぐ出る?

日本のコロナによる死亡率が低い理由はその衛生意識が明らかに違ったからだとする意見があります。マスクをする習慣があったから、そもそも手洗い・うがいの習慣があったから、というものです。もちろんそうした習慣のあるなしというのは無視できないことです。それから、コロナ自体が変異していて、欧米のものは日本で流行しているものとは違うとの情報もあります。

ただこのことだけでアジア全体の死亡率の低さを説明するのは難しいように思えます。
それだったら「薄毛率」と重ねてみたほうが「座り」がいいような気がしてしまいます。ファクターXは男性ホルモン説です。

今日紹介した調査では、男性ホルモンがリスクファクターとして確定することができれば、フィナステリドやデュタスリドなど抗アンドロゲン薬(※アンドロゲンは男性ホルモンのここと)がコロナの重症患者に対して評価されることもあるとしています。

残念ながらコロナ禍はまだまだ収まりそうにないようですから、また別の調査がきっと出てくるはずです。このブログで随時紹介していきたいと思います。

 
 

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ブログ『健康オタクが教える薄毛防止法』髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。