イソフラボンはどうやって摂るのが正解なの?

羽田三樹夫
ハゲ・薄毛界隈で熱狂的な支持を得ている「大豆」をまた取り上げてみます。僕は納豆、味噌汁という発酵させた「大豆」を中心に毎日食べています。そもそも大豆が髪にいいという根拠はどういうところにあるのか、ということと、イソフラボンを抽出したサプリだけを摂るのはありか、というところに触れてみます!

 
 

ポイント!
●イソフラボンのサプリよりも大豆そのものを摂るのが一番いい
●納豆などの発酵した大豆を食事に摂り入れることが大事

 
 

大豆に含まれるイソフラボンは髪にいい?

黒沢月男
以前、大豆を多く摂っている人に薄毛の人が少ないという研究がちゃんとあるとこのブログでも紹介しましたよね。後発の研究があまりないから、眉唾だということでしたけど。
羽田三樹夫
日本ではなんといっても岡嶋研二さんの『薄毛の食卓』がインパクトが強かったんじゃない?
黒沢月男
大豆に含まれるイソフラボン75mg(=豆腐半丁分)と唐辛子に含まれるカプサイシン6mg(=一味唐辛子2g分)を毎日摂取したところ薄毛が改善したというやつですよね。結局その岡嶋研二さんは「画像の流用及び改ざん」があったということで「研究活動の不正」を日本学術振興会から指摘されたというオチがつくというやつ。
羽田三樹夫
その本自体の不正を指摘されたわけではないけれど、完全に眉唾扱いになってしまったわけだな。恥ずかしいから小さい声で言うけど、俺も半年間、豆腐に唐辛子をかけて食っていたことがあった。
黒沢月男
でも大豆を食べる習慣自体は継続しているんでしょう? 僕も実は密かにマイ唐辛子を持参して豆腐にかけて食べていますよ。

 
 

『薄毛の食卓』の実験結果はこうです!

イソフラボン75mg(=豆腐半丁分)と唐辛子に含まれるカプサイシン6mg(=一味唐辛子2g分)を毎日摂取したところ、64.5%に発毛効果が認められた!
※食品成分の入っていないカプセルを摂取する群(プラセボ群)には11.8%に発毛が認められたそうです

 
 

羽田三樹夫
確かに豆腐と唐辛子を食べても、俺がヘマをやらかしたミノキシジルの外用薬のようなことはおこらないから、試す価値は結構あると思うけどね。しかも大豆はやっぱり食卓から外したくない食べ物になるな。
黒沢月男
大豆は大豆でも発酵してある納豆と味噌ですか?
羽田三樹夫
それが一番。味噌や納豆という発酵食品は腸内細菌を活性化させることがわかっているわけだから、マストアイテムだ。
黒沢月男
男性ホルモンと遺伝が関係していると言っても、なぜその人がハゲたのかを説明できる人はいないわけだから、食事を含めた生活習慣を意識せよという毎度の理屈に落ち着くわけですか。
羽田三樹夫
まあ、43歳の人生で何度も薄毛になりかけてその都度踏みとどまった経験のある人間から言わせてもらうとハゲの危機あるところに必ず生活習慣の乱れありだったな。1杯の味噌汁、納豆2パック、魚、色の濃い野菜、根菜類、キノコ、海藻を毎日欠かさないことだよ。

 
 

大豆が髪によさそうだ、という研究はこれ!

「Androgenic Alopecia Is Associated with Less Dietary Soy, Higher Blood Vanadium and rs1160312 1 Polymorphism in Taiwanese Communities」
※「PMC」(アメリカの国立生物工学情報センター(NCBI)が運営する生物医学・生命科学の論文のアーカイブを見ることができるサイト)で確認できます

 
 

サプリではなく大豆を摂るほうがいい!

黒沢月男
どうしても時間がない場合はサプリで、という考えもちらっと浮かぶとは思うんですが、それはどうなんですか?
羽田三樹夫
大豆に関してはいえば、サプリでイソフラボンだけ摂るというのは反対だな。以前ハゲ・薄毛の人がサプリを選ぶとき注意するところが2点あると紹介しただろ?
黒沢月男
「ノコギリヤシの含有量に注意する」ことと「成分が天然由来のものをなるべく選ぶ」ということでしたね。
羽田三樹夫
例えば原材料表示のところで単に「ビタミンC」あるいは「ビタミンB6」などとしてあるものはすべて化学合成されたビタミンなわけだな。見慣れた食物ではない表示が先頭にきている場合は添加物か合成物が一番多く含まれているということを意味するわけだ。
黒沢月男
化学合成された栄養素もどきを摂っていると単に肝臓を壊すことになるという話ですか。
羽田三樹夫
そう。一番気になるのはその点だな。サプリ自体に関して選び方に慎重になる必要があるということがまず一つ。それから「大豆」自体を摂るべきであって、イソフラボンだけ切り取ったものだけを摂るというのはどうにもおすすめできないというのが一つ。
黒沢月男
「大豆」に含まれている栄養はイソフラボンだけではないですからね。
羽田三樹夫
そういうこと。例えばこういう文章を参考にしてみてもいいと思う。

 
 

大豆には、食物繊維やスペルミジンに加え、多価不飽和脂肪酸(オメガ6脂肪酸)、植物性化学物質(イソフラボンを含む)、植物性のたんぱく質、植物ステロール(消化管からのコレステロール吸収を抑える)などが含まれています。これら数ある宝物の中からただ一つの成分、たとえば、わざわざイソフラボンだけを抽出してサプリとして内服しても効果はあまり期待できません。
『「老い」を遅らせる食べ方』(作田英成著)より

 
 

羽田三樹夫
「老い」を進めるのは体内の「炎症」だから、食物を評価するには「炎症を抑えるかどうか」が一番重要だって言うんだな。
黒沢月男
大豆はその炎症を抑える効果があるということですか?
羽田三樹夫
イソフラボンだけを抽出してもその効果は認められない、ということを上の文章は言っているわけだ。
黒沢月男
わざわざサプリで摂るよりも、豆腐、納豆、味噌汁がおすすめということになると。
羽田三樹夫
いくら忙しくても納豆、豆腐、味噌汁って簡単に毎日摂ることができると思うんだな。結構日持ちするから常備に向いているし、飲みに行っても冷奴なんてつまみの定番だし。
黒沢月男
イタリアンとかになったら難しいけど、外食しても味噌汁や納豆が置いてないところってあんまりないですよね。
羽田三樹夫
そう。芋を毎日蒸かして食べるべし! なんて言われるよりもはるかにハードルが低いはずだ。「大豆」自体を摂ることを考えたほうがいいというのが今日の結論だな。これまで!

 
 

 
 

面白いと思ったらポチっとお願いします!↓

育毛・発毛ランキング

髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。