今日は「粗食」は髪の助けになるのかということについて書いてみます。
ちなみにここで言う「粗食」とは主に野菜のみを取るとか、または野菜と果物、少しの穀物を取るといった食べ方のことです。
女性ではこういう食べ方をしている人は多いでしょうし、またダイエットをするというときには選択肢となる方法だと思います。
野菜だけ、などと聞くと健康によさそうな食べ方にも思えますが、髪にとってはどうなのでしょうか?
はじめに、僕の結論を書いてしまうと髪には悪影響だから
「やめたほうがいい」
です。
カギになるのはタンパク質の取り方です。
なぜやめたほうがいいのか、まとめてみました。
髪はタンパク質を必要としていて、そもそもタンパク質でできています
カギはタンパク質だ、というのは、毛母細胞が材料とするのが血中のタンパク質だからです。このタンパク質を材料にして髪の毛をつくっています。
また、髪はケラチンというタンパク質によってできています(構成成分の約99%がケラチン)。髪そのものもタンパク質だし、髪を健やかにしておくために必要なのもタンパク質だということです。
よく忙しくて、ろくな食事がとれていない女性が「化粧のノリがよくない」という言い方をしますね。
僕は男なので、化粧の話はわかりませんが、肌の調子というのはよくわかります。
食事をほとんどとらずに飲みすぎたときや、忙しくてきちんと食事をとれない日が続いたりしたとき、確かに肌の艶というのがなくなります。
それと爪が荒れてきます。
タンパク質は体にとって欠かすことのできないものです。
食事としてとったらまず生命維持に使われます。
人が生きていくのに必要な分がまず使われるので、肌や髪に回るのはその後です。
だから、栄養のかたよりがあったりすると「化粧のノリが悪くなる」わけです。
そして、肌の調子がよくないということはつまり髪の調子もよくないということです。
髪にひもじい思いをさせて困るのは、髪ではなくて僕自身ですね。
あなたの髪だったらもちろんあなた自身です。
ひもじい思いをしている髪の毛なんて想像もしたくありません。
つまり髪にいい思いをしてもらうためにタンパク質は意識して取ってあげたほうがいいというのが粗食に対する僕の答え、です。

髪に必要な栄養素はこれ!
僕が今どういう食事をしているのかは以前紹介しましたが、髪に必須の栄養素というのをもう一度確認しておきましょう。
タンパク質、ミネラル(特に亜鉛)、ビタミンB群、ビタミンCですね。
そしてもちろんビタミンAやEというものも例えば血行を促進するという働きを考えるととっておきたい栄養素です。
ほとんどなんでも食べるということじゃないか、と言われてしまいそうですが、その通りで、食事は偏りがないというのが本当に大事です。
まずタンパク質ということで言えば僕の場合は、大豆を積極的にとっています。
大豆に関しては、イソフラボンが薄毛を防止するという疫学調査もあります。
僕はよくさつまいもと玄米を一緒に炊いてそこに煮た大豆をまぜたものを食べています。
さつまいもは僕にとって食物繊維の親玉みたいな存在です。
切れ痔で苦しんだときに、この大豆とさつまいもが入ったごはん、そして味噌汁、納豆という組み合わせが、便の柔らかさを保証してくれる最強の手段だと知りました。
(あくまで僕にとってですが……。)
大豆はタンパク質以外にもビタミンB、や銅、鉄といったものも含まれています。
これを多くとるように心がけて、動物性のタンパク質は魚が4日、肉が3日の割合です。
(かなり大雑把ですが、だいたいの目安です)
肉は、牛、豚、鶏を一日ずつです。
また、忙しいときの対策として、サバの水煮缶を常備してあります。
これは余計な添加物が入っていないので、僕は特に重宝しています。
「大豆、さつまいも入りごはん」にかけるのはゴマです。
ゴマはミネラルが豊富ですね。
冬場はしょっちゅう鍋をやります。
とにかく煮るだけですから、時間もかからず本当に簡単です。
肉も入る、豆腐(大豆)も入る、野菜も入るですからバランスよく栄養を取れます。
繰り返しですが、髪に必須とされている栄養素だけでもタンパク質、ミネラル(特に亜鉛)、ビタミンB群、ビタミンCとこれだけあるわけです。
粗食を旨として、タンパク質をのけ者にすることだけは避けたいものです。
あなたも知らず知らずのうちに「粗食」になっていないか、食事をチェックしてみてはいかがでしょうか?
なぜ僕は食事の話をうるさくするのか?
今日は、粗食と髪の毛というテーマですが、僕のブログは食事、睡眠、運動と、こういったものばかり取り上げています。
なんでこんなことばかり書いているかというと、一つは「髪は血余」だと信じているからです。
そして、そもそも薬によるAGA治療というのは論外だと思っているからです。
例えば、あなたがクリニックに行って処方される薬と言えばなんですか?
フィナステリド(商品名プロペシア)ですか?
これは一応ハゲの薬として認可されているものの、単に前立腺の薬を容量を変えて転用しただけにすぎません。
発表されている成績を見ると効果は限定的でしかも一生飲み続けるのが条件です。
西洋薬を「疾患」ではなく「症状」に対して使っている事実のほうが僕にははるかに大きく感じてしまいます。
また、ミノキシジルの内服に頼る、というのは、もっと論外です。
ミノキシジルの内服は降圧剤としてのみアメリカで認可されている薬です。
しかも一応認可はされているけれど「Boxed Warning」というFDA(Food and Drug Administration)が出す最高レベルの警告が出されている薬です。
髪のための薬として認可している国はどこにもありません。
その副作用に発毛が見られたために、副作用目当てで使っている人がいる、というただそれだけのことです。
では、ミノキシジルの外用薬はどうなんだ、ということになりますが、これも僕には選択外です。
以前、使ってひどい副作用を味わったからです。
生え際に膿ができるというひどいものでしたが、その部分にはもう産毛さえ生えてきません。
西洋薬の基本というのは毒をもって毒を制すというものです。
ハゲ・薄毛というのは、病気ではなく、単なる症状です。
制すべき毒などはじめからないのです。
髪はあなたの健康の延長にしかありません。
そこを確認しておくことが最も重要だと、僕は思っています。
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