●トランス脂肪酸は体内の炎症を発生させ老化を進める
●効かない育毛剤に金を払うより食事に金をかけるべし
老化を進めないことが解決策です
結局このブログの結論らしきものを先に書いてしまうと、ハゲというのは生活習慣病の一種だから、運動、食事、睡眠に注意を払うべし、というものです。
僕の周りには結構な人数のハゲがいますが、一応に共通しているのがろくなものを食べていない、ということです。
中にはコーラでフィナステリド(商品名プロペシアなど。薄毛の薬です)を飲んでいるという愚か者まで存在します。
この友人に先日、その日した食事について質問したところかえってきた答えは、
朝=缶コーヒー(砂糖入り)と菓子パン
昼=某ハンバーガーチェーン店のチーズバーガーセット、テリヤキバーガーセット、野菜のサラダ
夜=コロッケ弁当(ご飯は大盛り、キャベツ、ミニトマト、ゆでたまご半個、おしんこ)、鶏のから揚げ×5、いなり寿司×2、缶ビール
間食=バニラアイス、ガム
というものでした。
僕は以前使う「油」に注意することが必要だと書きました。
また、豚や牛の動物性たんぱく質を取りすぎないほうがいいとも書きました。
一番気を使っているのは腸内細菌をいかに働かす食事をするかだとも書きました。
ハゲ・薄毛が老化によってより進むからという考えからこういうことを書いたわけです。

毛が抜けた猿のようになりたくなければ食事を考える
では、なぜこの友人の食事がろくでもない、と僕がくさすのかと言えば、自分の経験から照らしてこういう文章に説得力を感じているからです。
食事は炎症の発生や老化の進行に影響を及ぼします。肉や高脂肪乳製品(クリーム、バター、チーズなど)の中の飽和脂肪酸やファーストフードの揚げ物に多く含まれるトランス脂肪酸は、炎症をひきおこし、老化を促します。それは、心血管疾患や2型糖尿病、サルコペニア、がん、および認知症のリスクを高めます。
一方、魚介類に含まれるオメガ3脂肪酸や、植物性食品中のオメガ6脂肪酸や単価不飽和脂肪酸、および食物繊維は、炎症を抑え、これにより老化を遅らせます。
『「老い」を遅らせる食べ方』(作田英成著)より
肉やファーストフードばかり食べているとまず腸内が乱れます。腹が乱れるとそのままうんちが乱れることになります。
僕が35歳を超えてひどい抜け毛に悩んでいたとき、同時にひどい痔にも悩やんでいました。うつ病→ひどい痔+抜け毛という三重苦を味わったころです。
このころの食事はこの友人ほどではないものの加工食品や肉をしょっちゅう食べていました。
なんとか心身の不調を乗り越えたのは、食事を変えたことがきっかけです。
まず、肉食を魚中心に切り替えました。
さらに大豆や根菜類などの野菜、果物といった植物性の食品を多く取り入れて、油を市販のサラダ油からオリーブオイルに変え、ドレッシングの代わりに亜麻仁油をかけるようになりました。
こうした食事に切り替えてようやく便の調子も整い、また髪の調子も整ったわけです。
友人の食事の仕方でもう一点気になるのが、腹いっぱい食べていることです。
さすがに飲酒後のラーメンは次の日にこたえるようになったとのことで、やめたようです。
ただし、ご飯を大盛りにしたり、セットメニューを2つ食べたりして腹いっぱい食べるのが習慣となってしまっています。
実は、カロリーの摂りすぎはまた老化を進める原因と言われています。
『「老い」を遅らせる食べ方』の中には猿を使った実験が載っています。カロリー制限をせず毎回腹いっぱい食わせた猿はこういう風になったそうです。
また、餌を一〇〇%与えられた猿は、老化が早まり、体の毛が抜け落ち、情けないような「老け顔」をしていました。これに対し、餌を三割カットされた猿は、体の毛がフサフサして、ドヤ顔のような「若い顔」をしていました。CT検査で脳を撮ってみると、餌を一〇〇%与えられた猿は、餌を三割カットされた猿に比べ、脳が老化し、記憶に関わる部位が小さくなっていました。

単なる症状に薬を使っているというトンデモナイ現状
AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンと遺伝が関係していると言われています。
このことはアメリカの解剖学者ハミルトンの実験からわかったことです。
ただし、これはハゲ・薄毛の原因のひどく荒いデッサンができたにすぎません。
テストステロンが変化したジヒドロテストステロンが原因だとしても大して変わりはありません。なぜなら、遺伝が関係しているとして、ではどんな遺伝子が関係しているのか、ということはわかっていないからです。
つまり、ほかならぬ、あなたがなぜハゲたのかは誰もいい当てることはできないということです。
そうした「症状」に対する一番の対処法がなんと前立腺肥大に対して使われていたものを容量を変えて転用した「薬」です。
これではくじを引いているようなもので、その副作用が大きく取り上げられることになってもそれは当然のことではないでしょうか。

アデランスの調査でわかる薄毛率の増加
このブログでは何度も取り上げたアデランスの薄毛調査では調査開始の1982年当時日本の薄毛率は約16%だったそうです。それが1990年代に20%を超え、2009年時点で約26%となっています。この数字の跳ね上がり方からすれば、2020年時点ですでに30%を超えている可能性もありそうです。
この増えた分というのは結局、食事を含めた生活習慣の違いが影響したと考えるのが自然です。
赤身の肉(豚や牛)を多く摂るようになった、加工食品を多く摂るようになった、運動をしなくなった、夜寝るのが遅くなった……色々考えられるはずです。
食うものに困らなくなりさきほどの猿のように腹いっぱい食べるようになった、というのももちろん原因の候補になりえます。
あなたがすべきことは、その食事を見直し、運動の習慣をとりいれ、睡眠の質を確保することです。
人間と猿で遺伝子にあまり違いがないそうです。
あなたが五年後、十年後餌をたらふく食った猿のように毛が抜け落ちてしまうのか、それとも毛がフサフサでドヤ顔をしていられるかは、生活習慣次第だということです。

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