僕はこのブログで、ハゲの原因というのはほとんどわかっていないので食事を含めた生活習慣の改善が重要だということをさんざん書いてきました。
(例えば5α-還元酵素の阻害薬であるフィナステリドの効果というのを検証してみれば、説明が追い付いていないところの方が領域が広いというのがすぐにわかると思います)
また、24歳のときに、抜け毛200本(洗髪のみ!)が8カ月間続くということを経験して、結局リーブ21に頼ることにした、ということも同じように書いてきました。
今回は、僕のこういう考え方、髪の毛との格闘遍歴を踏まえてリーブ21の「食事」の指導というものがどういうものだったのか書いてみたいと思います。育毛専門をうたっている会社がどんなことを考えているのか知るだけでも得るものがあるはずです。
ラーメンは好きですが、ここ5年間で口にしたのは2度くらいです。
僕は24歳のときにリーブ21に通いました。きっかけは200本超の抜け毛が8カ月続いたことです。200本超というのはまだ許容の範囲内かもしれませんが、親父がハゲ、親父の親戚はみんなハゲ、母方の祖父もハゲ、という血筋をいつも意識していたので先手を打つことにしました。
なぜリーブ21に通ったのかというと、当時薄毛対策には薬です! というのが常識ではなく皮膚科で薄毛を扱っているところはほとんどなかったからです。
(今常識になっている薬を使うかと言えば当然答えはNOですが……)。
まず基本になっているのはその食品がアルカリ性なのか、酸性なのか、というところで食べ物を分けるというところです。
体をアルカリ性にすれば、血液の流れもよくなるということだったと思います。(血液の流れということで言えば、ペットボトルの水をもち歩いて常時水分補給をするように言われたことも印象的でした)
リーブ21からは、その食べ物が酸性かアルカリ性なのかが一目でわかる表をもらいます。
そして、一食の全体がアルカリ性になるように工夫してなおかつ、品目を常に多く取るということを指導されます。
(最初に1週間分の食事をカメラにとり、それを評価してもらうということをします)
僕の場合はラーメン、スパゲッティなどで済ませることが多かった昼、朝の食事を厳しく言われたのをよく覚えています。
特に品目でした。
ラーメンだけ。スパゲッティだけ。こんなことをしている、と枯れ地に水を撒くようなもので、トニックやシャンプー、低周波の治療器でいくら施術をしたとしても無駄だと繰り返し指導を受けました。
今でこそ、髪の毛は「血余」と書くから体の中から健やかにしていかないといくら薬に頼っても無駄! などと公言していますが、当時はそんな考えは頭の片隅にもありません。
「日本人の平均寿命が延びたのは、今ある食生活が実現したからだ。だから、そんな細かく見なくたって栄養が足りていればいいの!」
心の中で、こういう言葉を使ってそっと反論をしていたくらいです。
(あくまで心の中で……)
ただ、リーブ21に通って抜け毛が減らなければお金をドブに捨てるようなものです。
また、本気でハゲてしまうのではないかという恐怖もありました。
じょじょに心の中の反論をやめて、言われたことに対して真剣に取り組むようになりました。
家系ラーメン、カレーはまず、昼飯から外しました。
品目を多くとれる定食です。
定番の定食に小鉢を追加で注文します。
定食の内容が乏しいと思ったら野菜のセットやバナナなどの果物、ヨーグルトなどを買って公園のベンチで食べるということもしました。
便の調子をしつこく聞かれました
その食品がアルカリ性なのか酸性なのか、という食品自体の腑分けのほかに、最もよく聞かれたのが便の調子です。
僕が今でも大切にしているのが、便の形と色、臭いを知ればその食事がいいものだったのかどうかすぐにわかるという考え方です。
この考え方はそのままこのときリーブ21から受けた指導から来ています。
以前訳あって刑務所に入っていた人の話を聞いたことがありますが、その人が受刑者の便は同じ臭いがすると言っていました。
食べるものが同じで作業内容も同じ、睡眠も同じであれば便も同じになるんですね。
碌でもない食事をとって、悪い習慣を続けていれば便は臭くなるし、僕が40を超えて苦しんだように固くなったりもします。
黒い便が出ていないか、コロコロと兎の糞のような便になっていないか、ひどい臭いがしないか、など僕は便の度に必ず今でもチェックしています。
便をみればそのまま体調の良し悪しがわかるからです。
そして快便が続いていれば経験上髪にとてもいいとわかっているからです。
参考にしながら工夫しています
一応断っておきたいのは、僕がリーブ21に通っていたのは17年前だということです。
だいぶ年月が経っていますので、今現在そのような指導をしているかはわかりません。
また僕自身、そのまま教えてもらったことが正しいと思っているわけではありません。
あくまでその時何を教えてもらったのか、ということになります。
例えば、リーブ21では肉はあまりとらない方がいい食品ということになります。
ほかにも理由があったと思いますが、一番大きいのが肉が酸性だからです。
こういう肉の取り方に関しては僕はほとんど無視しています。
今僕がどうしているかといえば、週で表すと魚が4、鶏肉が1、豚肉が1、牛肉が1くらいの割合で、肉もちゃんと食べています。
ただし加工肉のハム、ベーコンなどは口にしません。これは発癌率が有意に高いという疫学調査が存在するからです。
赤味の肉(豚や牛)を多く食べた場合も同様に発癌率が増すというデータがあるようですが、食事を必要以上にストレスとしないためにも美味しく調理して口にしています。
とにかく肉とうまく付き合うということを続けています。
リーブ21に通い抜け毛が多い状態はどうなったのか?
今回は食生活のことに対してのみ焦点を当てて話してきましたが、リーブ21の施術で絶望的な抜け毛がどうなったのかだけ書いておきます。
僕の場合は施術を受けだしてから4カ月目で劇的な改善がありました。施術の最中に毎回記録をしてもらう抜け毛の数が30本台まで一気に下がりました。
(それまでは洗髪だけで200本が当たり前!)
これだけでも本当に大きい変化です。
また、個人的にありがたかったのは、ベトベトになりがちだった頭皮が改善され、不快感が大幅に減ったことです。
(ほっとくとかゆみも出るし、ニキビはできるし、のひどい状態だったのが、そういうことがなくなった!)
それから、コシがなくなってきていた髪の毛が明らかに太くなってきたという変化もありました。
(このころ薄毛の同僚から「髪の量が前より増えてないか?」と聞かれたことでも、それは実感できました)
親父がハゲ、親父の兄貴(=伯父)もハゲ、親父の親父(=祖父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、という遺伝子は絶望的だとしか思えないなか、なんとかその時点でハゲへの道を急降下しないですんだということです。
僕の経験から言えることはあなたがもし少しでも抜け毛の多さが気になっていたら、早めに対処することが非常に重要だということです。
ある程度無くなったな、と感じたときでは完全に手遅れです。
薄毛は兆候が表れた時点で手を打つべきで、その土台は生活習慣にあると強く強調しておきたいと思います。
そしてその対策というのは疾患ではない症状である「男性型脱毛症」に薬を用いるなどというおろかなことではなく、生活習慣の改善に土台を置いたものでなくてはいけません。
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