
シャンプーは使わないのが基本
母がやっていることで特徴的なこと、その1がシャンプーです。
普通だったら、シャンプーの銘柄を紹介して洗い方まで丁寧に書いたらだいたいそれで終わりになると思いますが、母の場合は
そもそもシャンプーを使っていない
というところに特徴があります。
正確には、合成の界面活性剤も防腐剤も入っていない石けんに分類されるもので「髪」を洗っています。
シャンプーには普通毒性の強い合成の界面活性剤が入っていますね。
こういうものを使うというのは中華でも食った後の皿を洗っているのとそれほど変わらないと、さんざんこのブログでは書いてきました。
毒性の強くない界面活性剤が入っているものでも必ず防腐剤が入っていますね。
防腐剤は頭皮の常在菌を殺してしまう
とわかっています。
よく頭皮を弱酸性に保つ、とまるでシャンプーによってそれが維持されているような宣伝をしているものを見かけますが、実は何もしなくても常在菌の働きによって頭皮は酸性に保たれています。
だからそうした効能を考えるならわざわざ使う必要のないものに金を払っているということになってしまいます。
本人に確認したところ母はこういう理屈に頼ることなく、自分の頭で試行錯誤を繰り返しながら今のスタイルにたどりついたということです。
経緯としてはこういう道をたどりました。本人の談より再現してみます。
※髪にコシがなくなり、また抜け毛も多くなった
→→それまでは月4000円するアミノ酸系シャンプーを使っていたがそのシャンプーを思い切ってやめてみた
※そのシャンプーには満足していたが、何か変えないと、という焦りがあった
→→しばらくお湯だけで洗い、においが気にならないことが確認できたのでそのまま続けてみた
※お湯で洗うというのはたまたま雑誌で見たのがきっかけ。食器用洗剤を石けんに変えたとたん手荒れが極端に減ったこともヒントになった
→→半年くらいたってからだんだんコシが戻ってきたように感じられ、1年たったころには地肌の透けがなくなっていた
※最初のうちはフケが出たりしてかなり悩んだが抜け毛自体は少なくなっていたのでそのまま続けることにした
→→さらに半年間湯シャンを続けたあと髪だけ石けんを使うようになった
→→石けんだけではパサつくのでリンスを使うようになった
母の話を聞いてその内容を再現したわけですが、書いてみて自分が髪に対してしてきたこととびっくりするくらい重なるので驚いています。
変態でも極度のマザコンでもないので風呂場まで母の姿をのぞくことはさすがにしていませんが、たぶん無意識のうちに真似をしていたのだと思います。
僕は40代にさしかったまさにそのタイミングで大量の抜け毛を経験して長年愛用していたアミノ酸系のシャンプーをやめました。
そして僕の場合はいきなり湯シャンにはせず、石けんで髪を洗うようにしました。
頭皮はお湯で流し、髪だけ石けん洗うというのは、母と一緒です。
(もしかしたら自分で気づかないうちにのぞいていたのかもしれません)
僕と違う点は母の場合はいきなりスパッとシャンプーをやめて湯シャンを実行したところです。
これは
かなりの部分で性別が影響している
と思います。
男性に比べて女性の方が明らかに頭皮の脂の量が少ないですね。
皮脂の分泌量が明らかに男性のほうが多いです。
僕も実は水とお湯だけで洗うというのを試したことがあります。
このとき皮脂が髪についてまとまってしまうということがおきました。
整髪力がつくという点ではとてもいいと思うのですが、ちょうど働きの悪いジェルを頭につけているような感じで、地肌が見えてしまうのが精神衛生上よくありませんでした。
僕の場合においがひどくなるということはありませでしたが、いきなりやめると、皮脂のにおい自体をどうとらえるかという問題も起きてきます。
母が結局お湯だけで洗うのをやめて石けんを使うようになったのはまさにその点です。
いいにおいがするというのシャンプーをする理由の一つですね。
例えくさくなくても匂いまで完全に手放すのがちょっと寂しいというのが母が石けんを使っている動機だそうです。
今彼女が使っている石けんを、僕も真似して使っているので同じものを使っています。
下のランキングであげてある1位のシャンプーと欄外に書いた「かぼすのリンス」です。
ちなみに男性の場合とくにシャンプーをいきなりやめる弊害というのは大きいと思います。
もしスーパーで買えるようなシャンプーを長年愛用していたのなら、アミノ酸系のシャンプーを間に挟むというのがベターになります。
運動を習慣にしている
特徴その2が運動です。
運動なんて私だって毎日やっているよ!と言われてしまいそうですが、母の運動の仕方を注意深く観察していると、大きく3つの特徴があるとわかります。
まず一つは
筋トレをやったあとに必ず有酸素運動をやっている
という点です。
これは20代から習慣になっているとのことなので実に50年間継続しているということになります。
タイミングは朝です。
まだ勤めがあったときはよく出勤前に筋トレをして汗を流している母を見ました。
その後に歩いて、あるいは自転車を使って職場に通うというのが日課です。
別の特徴はその筋トレの動作が
とてもゆっくり
なことです。
メニュー自体に変わったところはなく、膝をついての腕立て伏せ、腹筋、それからスクワット。だいたいこれがセットでなっています。
オーソドックスなものですね。
ただしやり方が少し変わっています。
びっくりするくらいゆっくりと「屈伸」を繰り返します。
腕立て伏せであればゆっくりおろしていき、胸が床につく寸前で動作がもっとも遅くなり、またゆっくり上げるという繰り返しです。
一度トイレに入って大きいほうをすませて戻ってみると、まだ10回を終えていないときがあってびっくりしたことがあります。
そのくらい動作に時間をかけています。夏などはこれだけで汗びっしょりになっています。
これをほぼ1日おきに繰り返しています。
特徴の3つ目はただ歩くのではなく
筋肉を使う動作を必ず入れている
という点です。
今は通勤がなくなったので少し離れた公園まで歩いてでかけていきますが一度一緒に行ってどんな風に歩いているのか確かめてみたことがあります。
歩くスピード自体が速くそれを特徴としてもいいのですが、わざわざ坂を選んで歩いてしかも公園にある階段を早歩きしている、というところに特徴が見いだせると思います。
一日何千歩という歩数をただ漠然と歩くだけではあまり運動効果がないという報告がありますね。
筋肉を使ってなんぼ、というのを母は特に意識しているようです。
3つの特徴を改めて書いてみます。
●筋トレはとてもゆっくりした動作で行っている
●単に歩くのではなく足に負荷がかかる「強度」を常に意識している
例えばこういう文章を参照してみると母がやっていることというのは、とても理にかなっている、とよくわかると思います。
カラダは運動など特別なことをしていなくても、体温を作り出したり、呼吸をしたりするなど、生きていくためにエネルギーを消費しています。これを「基礎代謝」といいます。たとえば同じ食事をしても、基礎代謝が高ければ太りにくいし、反対に低ければ太りやすいのです。また基礎代謝の低いカラダは、体熱の生産が少ないぶん冷えやすくなると考えられます。するとカラダは保温のために皮下脂肪を着込もうとしてしまうのです。
この「基礎代謝」は、筋肉などの除脂肪量にほぼ比例して増えていきます。筋肉が増えれば、それだけ基礎代謝も増えます。
ですから筋肉がつけば、ふだん通り生活しているだけでより多くのエネルギーが消費されていくお得なカラダになれるのです。
『スロトレ』石井直方/谷本道哉著
無酸素運動をすると、成長ホルモンが分泌されるので脂肪の分解が進みます。しかも、無酸素運動によって一度成長ホルモンが出ると、その分解効果は六時間も持続するのです。
そのため、先に筋トレのような無酸素運動を行ってから、有酸素運動を行うと、無酸素運動を行った段階で脂肪の分解が進むので、有酸素運動を始めてすぐに脂肪の燃焼が始まり、有酸素運動による脂肪の燃焼効率が飛躍的に高まります。
有酸素運動だけでは十五~二五分ぐらい運動しつづけないと脂肪燃焼が始まらないのが、事前に無酸素運動を行うと、有酸素運動を始めてからわずか五分~十分程度で脂肪燃焼の段階に入ることができるということです。
『体温を上げると健康になる』(斎藤真嗣著)
体形を維持するということでも理にかなっており、また
若さを維持すという点でもとても有効
だと言えると思います。
野菜を主食にして、タンパク質をかかさない
母がしていることの特徴その3は食事です。
運動を取り上げたのですぐに睡眠としたいところですが、ここで食事を挟んでみます。
その特徴を羅列するとこうなります。
●根菜類を毎日食べている
●大豆を毎日摂っている
●白米は食べず玄米、雑穀、もち麦が主
●パンはほとんど口にしない
●たんぱく質は魚、大豆が中心
●海藻(わかめが多い)をよく食べている
●揚げ物はめったに口にしない
僕はずっと
食事の大枠は『日本の長寿村・短命村』のなかに出ている長寿の人の食べ方を参考にするのが一番いい
とずっと言ってきました。

薄毛を進める原因の一つは
老化
ですね。
だったら、早く老けすぎないために実際に長生きした人の食事から学べばいいわけです。
母の食べ方というのはまさにその長寿の人たちの食べ方の特徴をそっくりそのまま取り入れたような食べ方です。
『日本の長寿村・短命村』をよく読んでみると野菜を食べるということが長生きする前提となっているのがよくわかります。
大豆を常食することもどうやら長命の条件と言ってよさそうだとわかります。
海藻もよさそうだと書いてあります。
それから逆に米を大食するところには短命が多いともわかります。
このことをもって流行りの糖質制限の正しさに結びつけるような人もいるとは思いますが、とにかく白い米を食べすぎるのはどうやらよくないということです。
まさにさっきの母の食習慣の羅列と重なるということになりますね。
年不相応に若く、ハゲていないという最高のサンプルが最も身近なところにあるのですからこれをお手本にするときっといいことがあるはずです。
現に僕はこの食習慣を見習い、髪の洗い方、運動の仕方も見習って髪を年不相応に維持できています。
(44歳になりましたがいまだにスーツを着ているとよく新卒に間違えられます)
「パンを食べない」、「油で揚げたものをほとんど口にしない」ということころにも触れておくと、これは僕がこのブログでずっといってきた油の摂り方に通じるものがあります。
ほとんどのパンには必ずマーガリンが入っていますね。
ヨーロッパでは多くの国で規制しているトランス脂肪酸です。
揚げ物に使う油というのは大抵サラダ油です。
そうなると揚げ物から摂る油は大抵オメガ6と呼ばれるものになります。
油のバランスで言うとまず摂っておきたいのはオメガ3と呼ばれる油で、亜麻仁油やシソ油、魚に含まれる油です。
本人は雑誌などの情報から取り入れたようですが、油のバランスも絶妙ということになりそうです。
黄金の時間帯に寝ている
最後の特徴は睡眠に関して、です。
ただこれは2時間ずつの細切れに睡眠をとっている、とかそんなアクロバティックなことをしているというのではもちろんなく、特徴がないのが特徴です。
つまり、23時頃にはほとんど必ず寝ていて朝6時には起きているというただそれだけのことです。
眠りにつく前の行動で睡眠の質を考えてそうしていると本人が言ったこととしては
コーヒーは午後飲まない
ということです。
カフェインの半減期は5~8時間だと言われていますね。
それだけたっても半分の量にしかならないということは予想以上に長く体内にとどまってしまうというのがカフェインの性質だといえます。
母は経験上眠れなくなるからという理由でここでも理にかなったことを選択していたということになると思います。
もちろん朝運動をしているということも睡眠の質を考えると非常に重要です。
セロトニンが分泌されれば結果としてメラトニンの分泌につながるからですね。
昼間にセロトニンを十分に分泌させておけば、それで十分にメラトニンの分泌を促すことができます。
ですから、セロトニン神経を活性化させることは、メラトニンの働きを活発にし、質のいい睡眠につながり、ひいては免疫力を高め、若さを保つことにもつながるのです。
『簡単にできる!セロトニン「脳」活性法』 有田秀穂著
そもそものところで、睡眠がなんで大事なのかというとこれもこのブログでさんざん触れてきた成長ホルモンが睡眠中に出るからです。
タンパク質を合成するのもこの成長ホルモンの役割が大きい
と言われています。
髪はケラチンというまさにタンパク質でできていますね。
だから睡眠をおろそかにしてはダメ! ということです。
それから23時にすでに寝ているというのもやっぱりポイントになりそうです。
髪の黄金時間帯と言われるのが22時から翌2時ですね。
この間に髪の成長が活発化するのでまさに髪の毛にとっての黄金時間帯のわけです。
ついでにいうと成長ホルモンが最も分泌されるのが眠りについた直後の深い睡眠中だとわかっています。
だから黄金の時間に寝て、その睡眠の質を確保するというのが大事
だと言えるということです。
母は、コーヒーを午後飲まないほか、入浴は19時ごにはすませてしまいます。
例えば打ち合わせでどうしでも飲まなくてはならいというとき以外はコーヒーを飲まない工夫は勤め人でもできそうですね。
今回は70代にして30代から体形が変わっていない、髪がフサフサの母の生活習慣をいじってみました。
取り入れられるところからぜひ実践してみてください。
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