
ココナッツオイルも油。気になるのは油の酸化。
以前に髪を合成の界面活性剤が入ったシャンプーで洗いすぎるとかえって皮脂腺が発達して皮脂が余計に出るようになると、書きました。
事実僕の頭が一番オイリーだったのは、1日2回シャンプーをしていたときです。そのときは本当に思い出したくもないほどの大量の抜け毛を同時に経験しました。
頭皮にとってよくないのは酸化した皮脂を放置しておくことです。だから、そのまま何もしない、というのはやっぱり髪の健康を考えると得策ではありません。洗いすぎはよくない、一方で洗わないで放置するというのもよくない、ということになります。

では、ココナッツオイルをつけて洗う、もしくは髪や頭皮につけたまま放置するというのは、髪にどういう影響があると言えそうでしょうか。僕はヒントになるのはこういう文章だと思っています。『肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法』(宇津木龍一著)からの引用です。
そこへもってきて、オイルは時間がたてば酸化して、過酸化脂質に変わります。それらは肌にとって異物ですから、皮膚は炎症を起こし、それが慢性化するとメラニンが増えて、くすんできます。しかも、オイルを長く使いつづけている人は皮膚が薄くなっていますので、皮下の表情筋や血管が透けてしまい、そのため肌が黒ずんでみえるのです。これが、いわゆるオイル焼けといわれるものです。
この文章は、肌にオリーブオイルや椿油などの「天然の油」を付けることはそもそも肌にとっていいことなのか、ということに答えた文章です。この文章の前ではオイルを使い続けていると皮膚が萎縮して薄くなることを、肌の構造を示しながら説明されています。
ココナッツオイルは酸化がしにくいと言われています。ただ油であることは変わりがありません。ハゲ・薄毛界隈の人間が期待をかけて塗るほどの効果があるのかはかなり疑ってかかる必要がありそうです。







ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の抗菌力により、臭いの原因となっている細菌を除菌します。代謝機能向上作用により、頭皮を健康に保つことができます。肌からの吸収による効果も期待できるので、飲む、塗る両方の使用をおすすめします。




食品としてとることはどうなの?
ココナッツオイルは食品として優れているので、頭皮や髪につけたときの効能も言われるようになったという側面があると思います。
さきほど引用した『ココナッツオイル健康事典』(白澤卓二監修)では、ココナッツオイルの効用として「抗酸化作用→免疫力の向上」「強い抗菌作用→天然の抗生物質」「血行を促進」「腸内環境を改善」などがうたわれています。そしてこうした効能にあやかるために毎日大さじ2~3.5の摂取がすすめられています。
これだけ効能があるのだったら、毎日飲もうかということになりそうです。そのまま「飲む」ことに抵抗がある人は飲み物に入れたり、また料理にしてもいいということですから日常的に取り入れるのは簡単です。
ただし僕が気になるのはこの油はそもそも飽和脂肪酸と呼ばれる油で、体内で合成できる油だ、というところです。
この点で体内で合成できないため食品などからとる必要があるオメガ6やオメガ3とは違います。これらは、食品などから取る必要があるから必須脂肪酸と呼ばれます。
いくら効能が高そうだからと言っても油は油です。その日の食事のバランスを考えて適度に取り入れていくのが得策だと言えそうです。過ぎたるは猶及ばざるが如し(何事もほどほどが大切)です。








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