悲報! 副作用が出たのでミノキシジルをやめました。

今日は僕が体験したひどい副作用について書いてみます。

ハゲ治療薬の定番、あのミノキシジルを使って起こった副作用について、です。

ただ、ミノキシジルと聞いてあなたの頭にまっさきに浮かんだであろうミノタブのことではありません。
(ハゲ治療に内服のミノキシジルを飲む、などというのはほとんど自分の体を実験台にしているようなものです)

外用薬のミノキシジルです。
(頭にかけて使うタイプのものです)

以前、僕はハゲの危機(ハゲそうになったことです)が人生で二度あったと書きました。

一度目は24歳のとき、抜け毛が洗髪だけで200本という状態が8カ月も続いたときです。

二度目は、会社をやめフリーになり、うつ病をなんとか克服してこれからというときに再び200本近い抜け毛が連続したときです。

この時は生え際が1センチ近く後退するという恐怖を同時に味わいました。

僕はこのいずれの危機に対しても、食事を含めた生活習慣を改善することで克服してきました。ただし、正直に告白するとこの二度目の危機のときに、自分の中で禁忌としていた「薬」に手を出してしまいました。

もちろんやばい薬ではなく、一生手を染めまいと誓っていたフィナステリドとミノキシジルのうち、ミノキシジル外用薬を使ってしまいました。(くどいようですが頭にかけて使うタイプのやつです)。

僕は、それまでリーブ21の育毛剤をずっと愛用していました。

一度目の危機の際、リーブ21のシャンプーや育毛剤にお世話になって以来の付き合いでした。気になっていた抜け毛も減ったので満足いく効果だってちゃんと出ていました。それにも関わらず、禁断のミノキシジル(外用薬)に手を出してしまったわけです。

一応、フリーになって少し生活が苦しくなったという、当時の事情もありました。それでも、振り返るとやっぱり魔が差したとしか思えない出来事です。ちょうど、完璧だと思っていた彼女がいたのに、友達の紹介で知り合ったギャルと浮気してしまったようなものです。(実話です!)

こういう間違いは後になってひどい仕打ちが待っています。

浮気の間違いは彼女に振られるという罰、ミノキシジルに浮気した間違いには、副作用という罰です。

僕に降りかかってきたひどい副作用はこんな感じでした。

悲報!頭が熱い!

僕を襲ったミノキシジルの外用薬の副作用を一言で言い表すと

熱い

です。

もう少し具体的に言うと、頭皮が異常に熱いということになります。はじめのうちは我慢できる熱さだったので、薬の効果ぐらいに考えてスルーしていました。塗った箇所が明らかに赤くなっていたこと、さわると実際に熱を持っていることは気になりましたが、それも一時的なことだったので、止めるという気持ちにはなりませんでした。

しかも使ってすぐに産毛が生えてきているのがわかりました。 (こんなにすぐに効果が出るのすごいという感じです!)インパクトのある効果によって熱くはあるけど、効果のほうが勝っていると思ってしまったわけです。

熱さが痛さに変わったのが使い始めて1カ月くらいしてからでした。

このときまでには、産毛がより濃くなってきていて、もう一押しすれば、完全な髪の毛になるのでは? というレベルになっていました。

痛いけど効果はある

です。

今から考えると、止める決断ができた時がいくつかあったはずですが、この熱さが痛さにはっきり変わったときが一番のやめ時でした。要するに欲を出てしまったわけですね。もう少しすれば後退した額の1センチを取り戻せるかもしれない!という欲です。(勃起力の衰えを嘆く中年男性の気持ちと同じでしょうか? 失礼!)

気がつくと、痛いところにニキビができていました。

僕は思春期にもニキビとは縁がなく、ニキビができるときは頭皮の状態が「悪い」を通り越して「最悪」なときです。(こうした「最悪」な状態は抜け毛が洗髪だけで200本近くあったときの典型的な症状です)さっきギャルと浮気をして振られた話をしましたね。浮気をしているときは彼女とは絶対に別れたくないので、毎回あと1回だけと自分に言い聞かせるものなんです。

理屈ではないんです。下半身が許してくれないんです。

ミノキシジルを使っていたときの自分はそのときの自分を失った状態にそっくりでした。少しでもハゲの恐怖を味わった人、もしくはハゲの屈辱を味わっている人ならきっと新しい髪が実際に生えていることを下半身の話に例えてもブーイングは起きないと思います。たかだか1センチの後退とは言え、やっぱり髪の変化というのは大きいものです。僕は、結局浮気をして彼女を失いました。同じように、使い始めてから1カ月半までやめるタイミングを延ばした結果、貴重な前頭部の生え際に膿をつくることになってしまいました。
 
 

副作用が出たときの心境はこんな感じでした……。
 
 

小心者だから助かった面もありました

僕が使ったミノキシジルは当時もっとも配合量が小さい2%のものです(確か、女性におすすめしていたものだったと思います)。今は、16%のものも出ているので、マイルドな効きということになるのだと思います。

まず、こうした及び腰の使い方が結果的にはよかったということになります。それから、髪が実際にある部分にはほとんど付けずに、生え際とつむじのところにだけにかけたという、超小心者の使い方もまた、結果的によかったということになります(被害は生え際だけにかろうじて済みました)。

ただし、です。

膿が出た、生え際のところは産毛さえ生えなくなってしまいました。しかも、夏になるとその部分が熱くなる、ということが3年続きました。使用を中止して1年たつにも関わらず、次の夏にはまた、ニキビができ、膿をつくってしまいました。

僕が使っていたのは、actavisという海外のメーカーものです。輸入ものですね(今はどうか知りませんが当時は最大2本しか同時に輸入できなかったので、2本ずつ買った記憶があります)。

輸入物に頼ったというのも間違いだったのかもしれません。また医者を通して処方してもらうべきだったのかもしれません。ただし、僕の最大の間違いは、今までうまく頭皮をいい状態にキープしていたのにもかかわらず「欲を出した」ことでした。

元々使っていたリーブ21の「リーブトニック」を使い続けていればこんな事故は起きなかったわけですね(何度か危機はあったものの結局乗り切ったわけです)。僕はあと一回というゲスな欲望に負けたように、1センチを取り戻してさらにもっとという罪深い欲望によってひどい副作用を味わったわけです。

僕はまずシャンプーから変えました!
生え際に膿を作ったときはこんな感じでした……。
 
 

薄毛対策で本当に大事なことはこれ!

こうした僕の経験から、あなたは絶対にミノキシジルを使うべきではない!ともちろん言えるとは思います。ただ、僕はそういうことを伝えるためにあえてこうした副作用を告白したわけではありません。

まだ言っているのか! と言われてもずっと繰り返してきたフレーズをここでもまた繰り返すために、長々と無様な自分をさらしたわけです。

そうです。

髪は血余です!

薄毛の理屈というのは大抵言い尽くされたような風潮がありますがまだほとんど何もわかっていません。
あなたが頼るべきだと言われるフィナステリドは単に前立腺の薬を容量を変えて転用しただけのもので、ミノタブにいたってはなんと降圧剤の副作用を目当てに医者が処方しています。
(倫理的に許されるのかどうかもあやしいところだと思います)

だとすれば、そんな自分の身を削るような「最新」のやり方に頼るのではなく「不健康な生活を送っている人から健康な髪が生えてくると考えることのほうがおかしい」という当たり前の理屈に戻って考えるべきです。

薄毛のことを考えるときに大抵の人に抜け落ちているのがこの視点です。

僕の友達にも忙しい、忙しいと言いながらフィナステリドをコーラで飲んでいる友達がいます。薄毛の原因の一つとしてジヒドロテストステロンが悪さをしているというのが分かってきたので、その部分にアプローチする薬を飲むことは、一見合理的な選択かもしれませんが、僕からしてみれば、単に宣伝に惑わされているだけにしか思えません。

健康に何の問題もない人が前立腺の薬や降圧剤を飲んで結果として髪が少しでも生えれば、万事OKというのが薄毛界隈の今の標準です。

でもこれ本当にそれでOKなんでしょうか?

そもそも男性型脱毛症は疾患ではなく症状です。

疾患があってはじめて西洋薬の出番となるはずです。

僕の友人はフィナステリドをコーラで飲みこんで、タバコはやめない、運動はほとんどしない、食事は牛丼、かつ丼、そば、うどん、という黄金の一品料理が定番、深酒は日常茶飯事で、締めに炭水化物というのがいつものやり方です。
こんなわかりやすい極端な例はないと思いますが、どう考えても髪を生えさせる生活ではありません。

事実として彼の頭は薬の効果むなしく少しずつ悪化しています。僕もサラリーマンを長く続けてきたので、この健康を維持するというのがいかに難しいかはよくわかっています。ただ、これなくして、髪の健康はない、というのもまた残酷な現実でもあります。

食事を含めた生活習慣の改善こそが薄毛に対処していくうえで最も重要だと改めて強調しておきたいと思います。