フィナステリドは大砲でスズメを打つようなもの? 海外の医師の警告を取り上げました!

 
 

以前ポストフィナステリドシンドロームに関する医師の「声」を紹介しました。今日はまた別の「声」を紹介してみます。フィナステリド(商品名プロペシアなど)の副作用を診てきた海外の医師はこの薬に対してどう考えているのか参考になる情報です!

 
 

薬を飲む前に触れておくべき情報について

羽田三樹夫
フィナステリドは「ハゲ治療の基本のお薬です」って普通に宣伝されているだろ?
黒沢月男
相変わらずそれを否定するわけですか?
羽田三樹夫
使うかどうかなんて個人の判断だよ。ただ少なくとも、どんな薬なのか知っておくべきだし、例えば日本の皮膚科の先生の言っていることだけでなくて、海外の医者の発言も追っておくべきだと思うわけ。もちろん俺はそういう情報を集めたうえで使わないと言っているということだ。
黒沢月男
でもこの薬は副作用が少ない薬だと言われていますよね。製薬会社のデータもそうなっていますよ。
羽田三樹夫
例えばロイターのスクープを以前紹介したけど、途中で連絡が取れなくなった治験者の数も人数に入れていたということがあったようなんだな。
黒沢月男
副作用があったかどうか確認できない人も頭数に入れてより副作用の出現率が低くなるようにしていた可能性があるということでしたよね。
羽田三樹夫
クリニックに通ったけど副作用を申告しないっていう人だっていっぱいいるはずだろ?日本人の場合ハゲ治療で副作用が出ました、とはなかなか言えないと思う。
黒沢月男
その不明の分も結構あるんじゃないかって言いたいわけですか?でもそんなのは医学を知らない人間の発言だって一蹴されて終わりじゃないですか?
羽田三樹夫
いま日本のお医者さんの意見だけでなくて、海外のそれも聞くべきだって言ったけど、海外ではそういう指摘をしている医者はちゃんと存在するんだな。その副作用が深刻なものになる可能性を指摘している「声」ならもっと多く聞かれるわけ。
黒沢月男
この間「Post-Finasteride Syndrome FOUNDATIONポストフィナステリドシンドロームファンデーション」の公式サイトに載っている医師の声っていうのを紹介しましたね。その医者の「声」ですか。
この記事の中で紹介しています!
羽田三樹夫
あのときはフィナステリドを使用していた人で自殺してしまった例を調査した医師のリポートを取り上げたわけだ。あのサイトには「Doctors&Researchers Speaking out」という「menu」があってそこから医師の「声」を聞くことができるんだな。医者の「声」がいっぱいあるわけ。
黒沢月男
前に取り上げたのはこの部分からの抜粋ですよね。
羽田三樹夫
そう。「speak out」っていうのは日本語だと「堂々と主張する」とか「遠慮なく言う」と言う意味なんだけど、この場合は医師からの「警告」くらいの意味だな。
黒沢月男
その「警告」が羅列されている部分がサイト内にあると。当然、それは「薄毛にフィナステリドはやめておけ」っていうことですよね?
羽田三樹夫
そりゃポストフィナステリドシンドロームを広く認知させるためのサイトなんだから、当然その影響がどんなものなのか紹介しているわけだ。医者でもない人間が薬のコーディネーターよろしく「フィナステリドとミノキシジルの内服がハゲには基本だ」みたいなことをうそぶいているのを最近よく見かけるけど、海外の医者の「声」を拾ってから判断しても遅いということはないよ。今日も少し紹介してみよう。

影響は破滅的なものになる?

「Doctors&Researchers Speaking out」からの引用です!

Every day I receive more and more emails form young men whose lives have been changed by finasteride. Maybe you think I’m exaggerating. I didn’t believe it either, until 10 years ago, when I started seeing more men with PFS……I advise you once again to never use [finasteride] to treat hair loss. Although nobody knows how many men it impacts, its effects are devastating.
フィナステリドによって人生が変わってしまった若い子からますます多くのメールを受け取るようになっています。大げさだと思うでしょう? ポストフィナステリドシンドロームの患者を診だした10年前は私も信じられませんでした。もう一度忠告しておきましょう。脱毛に対してフィナステリドを使うことは絶対にやめてください。どのくらいの人に影響があるかはわからないとしても、その影響自体は破滅的なものです。
Eduardo Garcia Cruz, MD, Urologist

 
 

羽田三樹夫
日本語は俺が付けたものだからかなり稚拙だけど、文の意味は取れると思う。これは「泌尿器専門の医学博士」の「声」だ 。
黒沢月男
皮膚科以外の先生というのは一つポイントになるわけですよね。
羽田三樹夫
ハゲの薬を出して儲かっているという直接の利害関係がないからね。
黒沢月男
泌尿器科でその効果よりもむしろ副作用を診てきた先生の「声」がこれだと。
羽田三樹夫
その副作用を診てきた人がやめておけって言っているということだな。それから、ドイツの医学博士はこんな風に警告している。

 
 

Using finasteride for hair loss is like shooting at sparrows with cannons. The drug……blocks not only the super hormone but also other hormones that affect thinking and psyche, mood and emotions. Discontinuation of the drug should actually make the hormones work again……but apparently, something breaks down in some men, in the prostate, in the brain, in the whole organism.
※break down破壊する
※prostate前立腺
フィナステリドを脱毛に対して使うことはスズメを大砲で撃つようなものです。この薬は脱毛に関するホルモンをブロックするだけでなく思考や精神つまり気分や感情に関わるホルモンにまで影響を与えてしまうのです。薬をやめることでホルモンが再び働きだすはずですね。ただしどうやら中には何かが壊れてしまう人がいるのです。前立腺の機能であったり、脳であったり、人間そのものだったり……。
Michael Zizmann, MD, Andrology Professor University of Munster, Germany

 
 

羽田三樹夫
前に薄毛治療に使われている薬の現状にも触れたけど「スズメを大砲で撃つっているようなもの」というのは言いえて妙だ。
黒沢月男
もっと的外れなことやっている可能性もあるということでしたよね。
羽田三樹夫
フィナステリドは単に前立腺肥大の薬を容量を変えて転用しただけのものなんだな。それらしい理屈を付けて「薄毛は薬で治る時代です」ってさかんに宣伝してきたわけ。ただ、いまだわかっていないことの方が多いということだ。
黒沢月男
闇雲にタマを撃って正常な機能までぶっ壊してしまったら薬をやめても元に戻らない可能性さえあるということですか。
羽田三樹夫
薬をやめてなお続く後遺症というのが一番問題になっている部分なわけ。
黒沢月男
ちなみに「Post-Finasteride Syndrome FOUNDATION」は全て英語で書かれているわけですか?
羽田三樹夫
スペイン語などの他の言語でも表示できるようになってはいる。ただし日本語はないな。
黒沢月男
だとすると英語が必要になりますね。
羽田三樹夫
でも、全て英語が母国語の医師や医学博士ばかりではないから、比較的表現が平易なものが多いんだな。だからそんなに英語力が高くなくても読める部分は多いと思う。
黒沢月男
まあ、このブログでそういうのを積極的に紹介していけばいいわけですけどね。
羽田三樹夫
海外の「声」は引き続き紹介していくことにしよう。今日はこれまで!

 
 

 
 

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髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。