プロペシア(フィナステリド)をまず選べばいいの? ハゲ・薄毛対策はどこからやるのが正解か?

羽田三樹夫
僕の友人は、抜け毛が多く(そのためハゲてきた)、また頭のかゆみもあったので皮膚科にいったところ薬で治るからとプロペシアを処方されたそうです。問診で聞かれたのは母方の親族にハゲがいるかだけだったそうです。これはひどい外れくじを引いたようなものですが、そもそもハゲてきたから「薬」を飲むというのはそこまで信頼できる解決策なのでしょうか?
 
 

AGA治療とはそもそも何?

今AGA治療というとプロペシア(薬剤名:フィナステリド)の服薬に、他のサプリメント、ミノキシジルが入った外用薬を組み合わせるというのが基本です。

また医者によってはこれにミノキシジルの内服薬を出します。いわゆるミノタブというやつです。医者がやっている「治療」ということで信頼性が高いと思われているのか、こうした治療を進んで受けてその効果を宣伝している人もよく見かけます。

DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンがどうやら髪に悪影響を与えているとわかってきてその働きを結果的にそぐのがプロペシアという薬です。昔AGAは薬で治る時代です、と宣伝で大々的にうたわれたのがまさにプロペシアです。

ミノキシジルというのは、降圧剤としてアメリカで認可されている薬で副作用に多毛症が見られたため、その副作用目当てにハゲ界隈で重宝されています。
 
 

羽田三樹夫
昔某お笑いコンビを起用してさかんに「薄毛は薬で治る」と宣伝していましたが、あれがプロペシア(薬剤名:フィナステリド)です。
 
 

一生飲み続けないと効果が持続しない!

このうちまずプロペシアとミノキシジルの外用薬は日本でも認可されています。だったらこうした「お墨付き」を得ている薬を使って「治療」をすればいいじゃん!ということになりますが、当然副作用の問題があります。

確認しておくべきなのは、プロペシアは効果を持続させるために、一生飲み続けなければいけない薬で、何十年という服用による副作用は患者自身が実験台になっているところがある、という点です。

そもそも男性型脱毛症というのは疾患ではありません。制すべき毒がないのに、毒だけ飲んでいる状態だということです。これは西洋薬の基本である「毒を持って毒を制す」からも随分逸脱している「治療」だということになります。結果的にホルモンに影響を与えているにも関わらず副作用は軽いと言われている薬ですが、実態はどういうものでしょうか。
 
 

黒沢月男
十年単位で体がどうなるかはあなた自身が実験台になっているかもしれません!
 
 

PMDAには100件以上の副作用の報告をみることができます

あなたは「PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)」というところが、医療品の副作用をネットで公開しているのをご存知ですか? 

ここでアンドロゲン性脱毛症(男性型脱毛症)に対して処方されたプロペシアの副作用を100件以上も見ることできます。

ここには「うつ病」、「勃起不全」、「精力減退」等の副作用だけで済んだらまだいいほうだったに違いないと思えるような深刻な副作用の事例がたくさん並んでいます。

もちろん、この薬の副作用「のみ」によってもたらされたのかどうかは誰にもわかりません。中にはほかの薬の併用があったりしたものも見られます。

ただ、ここにある症例報告を見れば自分は副作用がたまたまなかったという理由で人にプロペシアをすすめることなどとてもできなくなると思います。
 
 

羽田三樹夫
PMDAのホーム→安全対策業務→情報提供業務→医薬品→副作用等情報→副作用が疑われる症例報告に関する情報に進み、「プロペシア」と入力すると副作用の「症例」を見ることができます。

 
 

極めつけは若年性脳卒中を発症した事例

AGA治療に臨むと決める前に参考にしたほうがいいのは、皮膚科の医師以外の意見です。それは皮膚科にとってハゲ・薄毛の人というのはすでに「お客さん」で「商売」の対象だからです。

皮膚科の医師以外の医師が報告しているプロペシアの副作用にはなんと「若年性脳卒中」があります。「男性型脱毛症用薬フィナステリド服用中に若年性脳卒中を発症した2症例」というタイトルを打てばネット上でも参照できるはずです。

ここにはプロペシアが脳卒中を引き起こす理論的な根拠も見ることができます。僕にはその根拠を検証する能力はありませんが、少なくともファッション感覚で飲む薬ではないということは確認できるはずです。

 
 

羽田三樹夫
プロペシアを飲んで短期間に効果があったなどとダイエットのように成果を報告している人を見ますが、体重の増減と同じ感覚でいると大変な目に合うかもしれません。

 
 

ミノタブ(ミノキシジルの内服)は論外!で終わり

副作用に多毛症が見られたために重宝されているミノキシジルの内服の使用は、「論外」ということで終わりです。

この薬はアメリカのFDAがその使用に関して「Boxed Warning」という最高レベルの警告を出していることで知られています。この警告というのは降圧剤としての使用に対してです。

アメリカでプロペシアにミノキシジルが混入している薬が出回り製薬会社が自主回収する騒ぎがあったと以前記事に書きました。それを服用したハゲにコロナの症状だと勘違いさせるような副作用が出て、中には自主隔離をした人さえいたそうです。

コロナの症状とそもそも間違えるような副作用が服用から短期間で出ていること自体、「あり得ない話」です。ここまでいくと健康を取るかハゲを取るかというような話になってきます。
 
 

黒沢月男
プロペシアにそんなに都合よくミノキシジルが混ざるとは思えません。製薬会社が故意に混ぜてより成果のあがる薬として売り出そうとしたのでは? と疑われています。
 
 

僕はまずシャンプーを変えました。

そもそも薬を飲まなくてもできることはたくさんあります。あなたが市販のシャンプーを使っていたらまずそれを変えるべきです。

市販のシャンプーには毒性の強い合成の界面活性剤が入っています。これが頭皮に悪影響があることは多くの医者が指摘しています。まずここから入ることです。そして食事を変えることです。あなたという人は食べたもので成り立っています。「髪は血余」という格言を持ち出すまでもなく、貧弱な栄養を取っていれば髪にも影響があるに決まっているんです。

コンビニ食や加工食品だけでは栄養失調になることは例えば『食事でかかる新型栄養失調』という本を見ればわかります。ほかにも例えば油の選びかた一つで活性酸素を多く発生させてしまうことがわかっています。活性酸素は老化の根本原因だと言われています。AGAの原因というのは完全にはわかっていません。老化を進めるような習慣を一つ一つ排除していくといことが大切になってきます。

 
 

羽田三樹夫
スーパーで売っているシャンプーをまずやめること。これは鉄則です! 僕が使っているシャンプーは下の記事をどうぞ。

 
 

ノコギリヤシサプリは「実績」のあるサプリ

プロペシアというのはノコギリヤシを化学合成して作られたものです。

そもそもアメリカの先住民が強壮剤として重宝していたもので、その人たちに髪の薄い人が少なかったとの報告もあります。シャンプーを変えた、食事を根本的に見直した、運動も取り入れた、こういうことをした後で、サプリを考えてみるというのも手ではあります。

ノコギリヤシは前立腺肥大に対して使われてきた歴史があります。プロペシアもそもそも前立腺の薬をハゲ・薄毛用に転用したものです。こういうものに頼るのも薄い光が見えてくるはずです。
 
 

羽田三樹夫
ノコギリヤシは長く前立腺肥大の治療に使われてきました。『サプリメントの辞典』という本のなかで有意に改善した臨床試験の結果を目にすることができます。ハゲ・薄毛対策のサプリとしては「BOSTON」(ボストン)が『医学と薬学』のなかで臨床試験の結果を公表しています。こちらもどうぞ。
 
 

 
 
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ブログ『健康オタクが教える薄毛防止法』髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。