
今日は僕のハゲ対策の歴史というものを作ってみました。これを基に話をしてみます。親父はハゲ、親父の親戚は、男性はすべてハゲ、父方の祖父もハゲという悲惨な家系ですが、「対策」をすれば少なくとも43歳まではハゲなくて済むということがわかると思います。「対策」とはもちろん「薬」を飲むなどという愚かなことではありません。それでは言ってみましょう!
僕のハゲ・薄毛対策です!
12歳 父方の親戚の集まりに行くと親父も含めて男性は全てハゲていることに気づく。当時ハゲいなかったのは僕と30歳手前だったいとこだけ。
22歳 某編集プロダクションに入社する。以後会社を変えながらも広告、出版の周りをふらふらする。
24歳 髪を洗っている最中に異様な脱毛に気づく。200本を超えたところで恐怖から数えるのをやめる。200本を超えた状態が8か月間続く。その間シャンプーを2回、育毛剤を2回変える。ハゲの親父を呪い殺したくなる。
24歳~25歳 リーブ21のヘアケア半年コースを受けることを決意する。3カ月たたないうちに顕著に抜け毛が減る。食事を含めた生活習慣の重要性を初めて知る。以後17年近くリーブ21のシャンプー、育毛剤を愛用する。ハゲの親父がしていた習慣と同じことをしないと決意する。
26歳 別の会社に転職。環境の変化があったにもかかわらず、頭皮の状態は安定する。
31歳 再転職。30代という年齢の焦りもあり、結果を出そうと連日会社に残って残業する。激務をこの後4年間続ける。深夜まで仕事をして、朝出社(もしくは打ち合わせと称して昼すぎ出社)が習慣となる。深夜での食事も習慣となる。運動をしなくなる。
36歳 会社を辞めてフリーランスに。独立当初は順調に仕事が増え、サラリーマン時代の月収を大きく超える成果が出る。ただし今から振り返るとこのころすでにメンタルが崩壊していたことに気づく。当時の日記を見ると毎日の寝酒が当たり前でさらに睡眠薬の服用も常態化している。髪に関しては完全に油断が生じており、リーブ21のシャンプーで洗うことのみとなる。育毛剤などを使用しなくなる。
37~38歳 うつ病に苦しむ。人に会うことにひどい労力が必要となり、大事な案件をすっぽかすようになってしまう。精神科で「うつ病」の診断を受け「サインバルタ」という薬を服用するようになる。
38歳 自己判断で薬をすぐにやめ(良い子は真似しないでね)食事を大幅に変え、運動を生活に取り入れ、うつ病をなんとか克服する。無事仕事を再開することが適う。うつ病を克服してすぐに洗髪だけで200本の恐怖が再び現実となる。今度は額が一気に1センチ弱後退してしまう。
39歳 後退した1センチを取り戻そうとしてミノキシジルの外用薬(塗るタイプ)に手を出す。塗っている部分が膿んでしまうという大惨事を経験する。後退した部分にだけ塗っていたため頭皮全体への被害は免れる。今度は痔で苦しみ再度食事を変える。リーブ21の育毛剤の使用を再開する。抜け毛の状態が落ち着く。
41歳 食事、運動、睡眠という生活習慣をもう一度見つめ直し、今に続くスタイルをようやく確立する。再び頭につけるものはリーブ21のシャンプーだけとなる。
42歳 体のかゆみがボディシャンプー、ハンドソープ、洗濯用洗剤、食器用洗剤の使用をやめた途端になくなる。毒性の強い合成の界面活性剤を肌につけることは油がついた皿を洗うようなものだと初めて気づく。シャンプーをやめ石けんで頭を洗いはじめる。
43歳 父親はハゲ、父方の親戚は男性であればみんなハゲ、母方の祖父はハゲ、という華麗なるハゲ一族の中で唯一ハゲていない男性として希少品種扱いとなる。
対策は本当に薬だけなのか?

今日は、一応俺のハゲ対策の歴史を作ってみたということだな。

ハゲ対策の歴史っていうのは随分情けない年表ですよね。何度もハゲそうになったり、うつ病になったり、痔になったり、人に歴史ありっていったら歴史ありとはなるだろうけど。

何? お前ひょっとして馬鹿にしている?

ハゲ対策の歴史って言い方がよくなかったんじゃない?

いやこいつ俺を明らかにバカにしているよな? 自分だってハゲそうなのに。

バカになんてしてませんよ。

でも、こういう苦労は本当によくわかるわね。うちの旦那なんて、ことあるごとに鏡を見てため息ついているよ。そういうことされると見ているこっちまで暗くなっちゃうの。

この年表の対策でターニングポイントになったところを改めて教えてくださいよ。

お前話を進めようとしているけど、さっき言ったことを俺は忘れてないからな。ハゲ一族の出身者っていうのは、人一倍「薄毛・ハゲ」のネタには敏感なんだからな。

まあいいじゃない。内の旦那みたいに薬に手を出そうとは思わなかったの?

薬を飲んでいるんですか?

「フィナステリド」と「ミノキシジル」だって。それってどうなの?

どうなの?

何?

だからもういいじゃない。どうなの?

お前このブログでいままで話してきたことを教えてやれよ。

ミノキシジルっていうのは降圧剤ですね。降圧剤としての使用についても「Boxed Warning」っていう警告がFDAから出ている薬ですね。

AGA(男性型脱毛症)っていうのはその名の通り「症状」なわけだな。死に至る病でもない症状で、しかも血圧に問題ないのに、降圧剤を常用しているってことだな。旦那に教えてやれよ。

血圧のことで言えば、まあ私の風呂上りを見るとまだ興奮するとは言っていたけど。

一時的に血圧が上がるっていうことか?

そう。

まあ、俺もお前の風呂あがりを見れば興奮して血圧はあがるな。

やっぱり?

そう。やっぱり

やっぱり?

ちょっと何やっているんですか!

うるせえやつだな。こいつハゲ予備軍のくせして。

自分だってそうでしょうが。

フィナステリドっていうのはどうなの?

お前教えてやれよ。

元々前立腺肥大の薬だったものを容量を変えてAGA用に転用した薬ですね。前立腺肥大の薬としてはポストフィナステリドシンドロームっていうこの薬をやめてなお続く副作用に苦しむ人が確認されていますね。アメリカではAGAの薬として使用した人やその遺族から1100件以上の裁判が起こされている薬です。

なんで?遺族ってことは死んだ人もいるわけ?

自殺ってことですね。うつ病なんかも副作用として報告されていますよ。

ただ、製薬会社はハゲ・薄毛の人っていうのは元々その状態に対して悩みを抱えてうつ傾向がある人間がほとんどだから、薬の影響ではないって言い張っているわけだ。

ハゲは元々うつだから関係ないってどんだけバカにしているの!

しかもそういう薬っていうのは一生飲み続けるのが前提の薬だっていうのも忘れてはならないところだな。一生「降圧剤」を飲んでいるなんて頭がおかしくなったと思われるよ。

でもその代わりにリーブ21っていうのは今の判断としてはなさそうですよね。

リーブ21?

年表に載っていますよ。

まあ、上の年表のポイントの一つはここだと思うけど、その当時は薬自体が認可されていないから、選択肢としてそもそもなかったわけだ。ただし、俺の中ではこのブログで言ってきたように薬の使用っていうのは論外だな。

リーズ21は?

ここの育毛剤がどうかとかシャンプーがどうかということよりも一番大きかったのは、生活習慣がどれだけ育毛にとって大事なのかってことを教えられたことだな。例えば、よく覚えているのは初めのカウンセリングのときに一週間分の食事を写真に撮って提出するように求められたことだな。

具体的な食事の内容も指導されるということですか?

そう。食事の組み合わせのヒントになるような資料を渡されてそれを基に自分で食事を組み立てるように指導されるわけだ。

でもサラリーマンだったら自由にならないことも多いでしょう?

写真を基にここにこういう品を追加してくださいっていう風に具体的に指導してくれるんだな。だから本気でやろうと思えば取り入れるのは簡単だ。

じゃあそういう指導が今の育毛法の基礎になっているわけ?

そういうことになるな。例えば便の状態はどうかっていうことまで聞かれるんだな。

このブログでは便の状態を見ればいい食事ができているかどうかは判断できるってさんざん言ってきましよね。

それも結局はリーブ21で教わったということになるとは思う。

ネットではほとんどいい話は聞かないですよね。

AGA(男性型脱毛症)っていうのは男性ホルモンと遺伝が関わっているとわかっているからエビデンスのないことをいくら試しても無駄だっていう例の文句だろ?

そうなの?

じゃあどんな遺伝子が関わっているのか?と言われれば答えらえる人はいないし、個人のはげる時期を言い当てられる人はいないわけ。皮膚科の医師にしてみればハゲ・薄毛の分野っていうのは草刈り場だろ?

客がいっぱいいるっていうこと? 私の旦那みたいな。

そうだよ。サロンの業者が全部悪徳で医者がやっているクリニックがすべて正しい薄毛対策なんだっていうのは皮膚科の医師や製薬会社が先導しているプロパガンダでしかないわけ。
シャンプーを変えること、生活習慣を見直すこと

でも、ミノキシジルの外用薬みたいな、塗るタイプには手を出して失敗したんですよね?

そう。魔が差した。

なんで?

経験ある人ならわかると思うけど、実際にひどい抜け毛が続いたりすると本当に焦るんだな。そうなると情報弱者は必ず火傷をすることになるわけだ。

実際頭皮を火傷してしまったんですものね。

お前絶対バカにしているだろ!

してませんて。

頭皮を火傷したの?

すごい熱くなったんだよ。本当に火傷したみたいになった。

それで膿ができたの?

そう。翌年までその膿が続いて、もうその膿ができたところには産毛さえ生えてこないよ。

膿って具体的にどこにできたの? 全体には塗らなかったの?

うつ病になったあとまた抜け毛がひどくなって額が少し後退したんだな。その部分に塗っていたわけだ。だからほかの部分の被害は幸いにしてなかったということになる。

不幸中の幸いだったわけだ。

俺みたいな間が抜けたことになるやつって何度もいうように情報弱者なんだな。英語の論文を確認すれば副作用の話はすぐに手に入るし、例えばロイターっていう通信社のスクープだって簡単に手に入るんだよ。

前にブログで取り上げた、プロペシア(フィナステリドの商品名)の治験の結果を書き変えていた可能性を報じた記事ですね。

なにそれ?

どうやら治験中に起きた副作用の結果を正確に反映していなかったようなんだな。

そんなことってあるの?

あっては困るに決まっているだろ。

製薬会社はなんて言っているの?

だから、さっきちょっと触れた「ハゲっていうのはそもそもうつ傾向があるから薬のせいじゃない」って言っているんだよ。

それはハゲに対する冒涜だ!

そもそも裁判の資料自体が非公開でロイターのスクープも断片を拾い上げて組み立てているところはあるけど、プロペシア(商品名。薬剤名がフィナステリド)っていう薬で裁判が起こされているっていうのは事実で、因果関係はとりあえずおいたとしても、その薬を飲んだあと自殺した人がいるっていうのもまた事実なわけだな。

これは、旦那に言ってやめさせないと。

とにかく、個人的な経験で言えばまずやるべきことはシャンプーを変えることだな。毒性の強い合成界面活性剤が入っているシャンプーで洗っている限り、頭皮の状態が上向くことは絶対にないとこれは断言できるな。

スーパーの棚に置いてあるようなものを使っていれば、ほとんど油の付いた皿を洗っているようなもんですね。

だからまずこれをやめること。俺が薄毛を回避できたのは20代前半でこういうシャンプーをやめてリーブ21のアミノ酸系のシャンプーにたどりついたことが結構大きかったな。

もちろん食事と運動と睡眠が土台になるわけですよね。

食事はまず、日本食を基本とすること。大豆を食べること。野菜は蒸すこと。タンパク質は魚を多めに摂ること。油には気を付けること。食物繊維が豊富な食材をよく食べること。このあたりを意識しておくことだな。

私の旦那は昼は毎食コンビニ食だけどこれじゃあだめなの?

ショートニングとかマーガリンとか植物油脂っていう悪い油が入っているものが中心になんだな。コンビニに置いてある食べ物は。例えばおにぎりにだってよく見ると植物油脂なんかの「油」が表示されているものがほとんどだと思う。

『病気がイヤなら「油」を変えなさい!』(山田豊文著)っていう人がいるくらい「油」は重要ということでしたね。

そう。油は神経質なほど意識したほうがいいよ。ショートニングやマーガリンっていうのはトランス脂肪酸って言って欧米では規制が進んでいる油なんだな。体の調子を崩しそうなものは遠ざけることにすることだ。

運動はとりあえずジムワークが難しければ、インターバルランニングですか?

運動も睡眠もそうだけど、特に成長ホルモンが出やすくするように工夫することが一番だな。

成長ホルモン?

お前、前回やった睡眠の話を話してみろよ。

入眠直後の深い眠り(=ノンレム睡眠)のときに成長ホルモンの70%程度が分泌されるということでしたね。だからこの深い眠りの質を確保することが必要ということでした。

眠る90分前までに風呂に入ること、その時間までに風呂に入れない場合は足湯をすると眠りに入りやすいというのがポイントだったわけだな。

ハゲと成長ホルモンの関係っていうのは何なの?

どうなんだ?

成長ホルモンっていうのは、細胞の成長や新陳代謝促進に関係があるということです。アンチエイジングの役割も果たすとされているのでこれを味方につけておくことが太い髪をつくるのに大切だということでした。

じゃあ夜はあんまり興奮させたらダメなのね。

興奮?

興奮しちゃうでしょ?

成長ホルモンがいっぱい出るかな?

だから何やってるんですか! 成長ホルモン関係ないでしょうが。

え?
面白いと思ったらポチっとお願いします!↓
育毛・発毛ランキング
髪の悩み相談室登場人物

髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。

黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。

雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。