
整髪料を使うとシャンプーが必要になる
僕は今石けんだけで頭を洗っていますが、その過程を書くと、こんな感じです。
●まずお湯を付けるまえに手櫛で髪についた汚れを取る
●シャワーでお湯と水を交互に出して頭皮を洗う
●少し石けんを手にとり、頭皮には付けずに髪の毛だけ洗って素早くぬるま湯で流す
一番時間をかけるのはシャワーでぬるま湯と水を交互に出して頭皮を洗う部分です。石けんをつけて髪を洗う部分はせいぜい30秒くらいだと思います。もちろん石けんを残さないように入念にぬるま湯で流しています。
一応髪のことで20年以上悩んできた末にたどり着いたやり方がこれです。このやり方の前はずっとアミノ酸系のシャンプーで頭皮をごしごしやっていました。アミノ酸系のシャンプーは頭皮のことを考えたシャンプーです。ただ、こうしたシャンプーにも防腐剤が必ず入っています。防腐剤は頭皮の常在菌を殺してしまいます。頭皮がカビや他の雑菌から守られているのは実はこの常在菌のおかげです。また頭皮が弱酸性に保たれているのもこの常在菌のおかげだったりします。
僕はそうした頭皮の大事な機能を完全に失ってしまうのを恐れて今のやり方に変えたわけです。
ただし、整髪料をつける習慣を持っていたらこれは実現不可能だったと思います。髪に付いた整髪料の成分は落としにくいもので、皮脂を落とすのとはわけが違うからです。








オイルが頭皮に残る弊害も見逃せません
僕も十代はほとんど毎日整髪料を付けていたのでよくわかりますが、軽く洗うだけでは落ちないものがほとんどです。特にたちが悪いのがワックスです。僕はこれを落とすために2度洗いを必ずしていました。
さっき紹介した僕の髪の洗い方では到底落とすことはできないと思います。だから油や他の化学合成物質を落とすことに長けたシャンプーが重宝されるということになってしまいます。シャンプーの弊害についてはもう繰り返しませんが、続ける年月が長ければ長いほどダメージが蓄積してきます。
ここに加えて整髪料を使うと洗い残しの整髪料による弊害も加わってくる可能性があります。以前油が頭皮に残った状態がどう悪いのか「ココナッツオイル」の回や「ひまし油」の回で取り上げました。乳液、美容液、オイルの類が肌にとってどう悪いのか解説してある皮膚科の先生の文章をもう一度引用してみます。『肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法』(宇津木龍一著)からです。
そこへもってきて、オイルは時間がたてば酸化して、過酸化脂質に変わります。それらは肌にとって異物ですから、皮膚は炎症を起こし、それが慢性化するとメラニンが増えて、くすんできます。しかも、オイルを長く使いつづけている人は皮膚も薄くなっていますので、皮下の表情筋や血管が透けてしまい、そのため肌が黒ずんでみえるのです。
これは「肌」にオイルを塗った場合の弊害を記したものです。オイルとは天然のオイルのことも含んだオイルです。つまり整髪料の類のオイルもここに含まれます。大事なのは炎症を起こすというところと「皮膚が薄くなる」というところです。著者の宇津木さんは皮膚科の先生ですが、手術で驚くほど薄い頭皮をよく目の当たりにしてきたそうです。髪を生やす大切な土壌が薄くなるという事態は絶対に避けなければなりません。






整髪料をやめるといいことづくめ
皮脂はそもそも人の体がふさふさの毛におおわれていたころの名残だそうです。皮脂が毛の表面をコーティングして毛玉になったり、毛同士がくっつくのを防いでいたわけですね。皮脂というよりもむしろ毛の脂だということです。僕は今この毛の脂の効能を実感しています。
さっき頭皮は水とぬるま湯だけで洗って髪に石けんを少しつける程度だと言いました。こういうことをしていると毛が「脂」で整髪しやすくなってきます。手ぐしで十分なんです。頭からおっさん臭がするということはありません(家族に確認しました)。ベトベトになっているわけではなく、整髪を助けてくれる程度の「ほんのり脂」です。
整髪料を使うと髪は一時的に強力に整います。ただしそれを落とすために毒性の強い合成の界面活性剤が入ったシャンプーを使わなくてはなりません。ここから今日説明した負のスパイラルが始まってしまいます。整髪料をやめれば、シャンプーもやめられます。そうすれば、自然の整髪力もついてよいことずくめの状態になるということです。
僕は親父がハゲ、祖父もハゲ、母方の祖父もハゲというヤバイ家系の人間です。20歳を過ぎてからはずっと髪の悩みと戦ってきました。そういう僕が今の髪の状態に結構満足しています。石けんにして抜け毛が減りました。皮脂の量も減りました。おまけに整髪料を使う必要もなくなったわけです。

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