石けんで頭を洗っています! その3 頭皮をゴシゴシやるのは正解?

羽田三樹夫
頭皮をゴシゴシする洗い方が標準のように言われています。爪を立てないようにするとか指の腹で優しく洗うなど推奨されている洗い方に違いはあるものの、皮脂と毛穴の汚れは完全に落とすのが望ましいという考え方は共通しています。僕は洗髪に石けん(石けん風のシャンプーではなく「カリ石けん素地」以外の余計な添加物が入っていないものです)を使っています。今日は最近僕が実践している洗い方を紹介してみます。

 
 

ゴシゴシやらないと汚れが落ちないというのは嘘

皮脂は時間がたつと酸化して過酸化脂質となります。これは炎症を起こしたりするので、毎日きちんと落とすことが必須です。ただし、ゴシゴシやらないと落ちないというのは嘘です。

皮脂はとりすぎるとかえって皮脂腺が発達することがわかっています。鼻の脂を必要以上に取ると脂が余計に出てかえって汚なくなってしまいます。これと同じです。

洗いすぎを続けていると頭が常にベトベトしている状態になります。僕の経験からこういう状態のときのほうが頭皮にニキビができやすくなります。

僕は頭皮の洗い方を変えて以降ニキビが頭に出きたことはありません。また、耳かきの腹で頭皮をなでると必ずこんもり脂がついていたのがこれもなくなりました。洗髪時の抜け毛も明らかに減りました。

ゴシゴシやるのが標準だとすると、洗っているとはいえないようなやり方によって頭皮の状態がよりよくなっているわけです。

羽田三樹夫
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僕の今の洗い方はこんな感じです

では、どんな風に洗っているかですね。

風呂に入る前から再現してみると、湯舟に入る前にブラシでよく髪をとかします。これで髪についた汚れを落とします。終わったら、風呂に浸かります。浸かりながらお湯に浸してから絞った暖かいタオルを頭に乗せます。タオルの温度が落ちてきたら、もう一度湿らせてまた頭に乗せます。

時間があるときは15分くらい湯舟に浸かることがありますがその間中断続的に繰り返します。

次に36度程度のぬるいシャワーで頭を洗い流します。髪の汚れと頭皮の汚れを落とします。頭皮と髪にシャワーを当てる感じです。

これが終わったら石けんを少し髪の毛につけます。ポイントは頭皮には付けないことです。髪の毛に石けんを付けて髪についた脂を洗います。

また36度程度のお湯で流します。次に水を使って流します。お湯→水を5回以上繰り返します。

たぶん傍から見ると石けんを髪に付けてすぐに流しているように見えると思います。

実際髪についた脂や汚れを石けんを付けたと同時に「流す」感覚でやっています。

一番時間をかけるのがすすぎです。

ぬるま湯と水を交互にして石けんも汚れもしっかり洗い流すようにします。

僕の洗髪はこれで終わりです。

後は、タオルで水分をふき取り、扇風機を使って乾かすだけです。僕は冬場でもドライヤーはほとんど使いませんが、ドライヤーを使う場合は冷風をあてます。

このやり方で頭皮の状態が悪化したということはありません。それどころか、さっきも言ったようにニキビができなくなりました。洗髪時の抜け毛も大幅に減りました。洗髪以外で抜けている数が増えたかと言えばそんなことはありません。明らかに頭皮の状態がゴシゴシやっているときよりもよくなりました。
 
 

洗い方まとめ

●風呂に入る前にブラシをする

●湯舟に浸かりながら温かくしたタオルを頭に乗せる

●36度くらいのぬるま湯で汚れを流す

●石けんを髪にだけつけてすぐに流す

●シャワーを使って36度のお湯、水交互に使いながら汚れを落とす

 
 

羽田三樹夫
マッサージするときには耳まわりから押し上げるようにします。髪の生えているところは基本的に強く圧をかけません。

ハゲそうになると焦ります。焦ると大抵間違えます

抜け毛が急に増えたり、生え際が後退したりといった事態に直面すると、必ず金をかけて何かをしたくなります。

高いシャンプーに変えたり、高い育毛剤に手を出したり、それこそ「薬」に手を出したりといったことです。

僕もハゲそうになったときには必ず悪あがきをしました。

35歳を超えて抜け毛が急に増え、生え際が1センチ弱後退したときには、その分を取り返そうとして塗るタイプのミノキシジルに手を出したことがあります。

結果としてひどいやけどをしたような状態になってしまい、生え際に膿を作ることになりました。

後退した分だけ取り戻そうと、その部分にだけ塗っていたので他の生えている部分は助かりましたが、膿んでしまったところはその後うぶ毛も生えていません。

焦りからハゲ・薄毛対策の基本を忘れて失敗する典型例です。

よく、シャンプーが無意味だとして、ホームレスの方たちが引き合いに出されますね。確かに、セミロングのフサフサ髪の方が多いように思います。

作家の五木寛之氏は髪を洗わないことで有名ですが年齢不相応の毛髪量です。

結局洗浄力の高いシャンプーを使わなくて不都合なことなど何もないはずなんですね。

シャンプーを付けて洗う習慣がなかった時代よりも明らかに今の方がハゲ・薄毛で悩む人は増えているはずです。例えばアデランスの薄毛調査によれば、調査開始の1982年当時日本の薄毛率は約16%だったそうです。1990年代に20%を超え、2009年時点で約26%です。今では30%を越えているかもしれません。いずれにしても今のほうが薄毛率が高いということがわかります。

黒沢月男
スーパーで買えるようなシャンプーにはまず手を出さないほうが無難です。洗浄力の高い界面活性剤で洗っていると確実に頭皮の状態は悪化します。

金をかけるところが間違ってます!

僕のハゲ・薄毛対策のモットーは余計なことはしない、ということにつきます。

高い育毛剤に金を使う余裕があるのなら、無農薬の野菜に金を出したほうが絶対に髪のためになります。

実際、僕の頭の調子が上向いたのは炭水化物や赤身の肉を摂り過ぎていた食事を野菜と魚中心の食事に変え、普段使う油を亜麻仁油に変える、といった工夫をしだしてからです。

合成の界面活性剤がふんだんに入ったシャンプーを使って頭皮をゴシゴシやることも僕にとっては、余計なことの部類に入ります。

洗髪だけで200本の抜け毛が8か月続いたときには毛穴に詰まった皮脂を取り除くというキャッチフレーズがついたコンディショナーを使っていたこともあります。

余計なことを続けている限り、絶対に頭皮の状態は上向きません。

僕は食事を含めた生活習慣の改善のみに注力している今が一番頭皮の状態が安定しています。

まずは今日の石けんを使った洗い方を参考にしてみてください。

 
 

 
 

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髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。