石けんで髪を洗っています! 続報です。

羽田三樹夫
市販のシャンプーには毒性の強い合成の界面活性剤が入っています。まずこれをやめることがハゲ回避の第一の道です。それからアミノ酸系のシャンプーに関しても防腐剤が入っています。これは頭皮の大事な常在菌を殺してしまいます。こうしたシャンプーの使用にも再考が必要です。今日は石けんに変えたことで僕の頭皮がどうなったか、さらに書いてみます。
 
 

石けんは洗浄力が強いというのは本当?

よく石けんは洗浄力が強いと言われますが、僕が使っている感想は明らかに違います。むしろ高級アルコール系と呼ばれる市販のシャンプーと比べて弱く、またアミノ酸系のシャンプーよりも弱いというのが実感です。

洗浄力が弱いのであれば、とんでもなく使えないシャンプーということになりそうです。でもそうではありません。洗浄力が強いシャンプーというのは、要するに皮脂を根こそぎ取ってしまうような強さの洗浄力を持ったものを指します。

このブログでは何度も書いてきましたが、こうした類の洗浄力は不必要なものです。こういう洗浄力の強いシャンプーで洗うと皮脂腺が発達して過剰に皮脂が出てきます。つまり洗いすぎているということになります。

その点石けんの場合は違います。頭皮のバリアーまで壊してしまうような強い力はなく、表面の汚れのみ洗い流してくれます。

この程度の洗浄力こそが実は頭皮にとって必要なものです。

 
 

羽田三樹夫
髪が衰えてくると、美容院に行くのがイヤになるだろ?
黒沢月男
額が後退してきたら余計に嫌ですね。人に頭をいじられるのがとにかく苦痛になります。
羽田三樹夫
俺も40歳手前で額が1センチ弱後退したときに人に頭をいじられるのがイヤになって自分で切るようになったんだな。
黒沢月男
どうやって切っているんですか?
羽田三樹夫
長さを調整できるバリカンで切っているよ。だいたい50ミリ程度にしちゃうけどね。特殊な髪型にするのは難しいけど、だいたいうまくいく。
黒沢月男
じゃあもう数年、自分で髪を切っているということですか?
羽田三樹夫
そう。でその後の処理の段階で「シャンプー」の洗浄力の強さがわかったんだな。同時に石けんの洗浄力の弱さがわかってということになる。
黒沢月男
それはどういう意味で?
羽田三樹夫
細かい毛が頭皮に残っているだろ? これをそっくり洗い流そうとすると明らかに実力の違いが出るんだな。つまり「シャンプー」を使うときれいに取れるの。これが石けんだとそうはいかなくて、結局数日は細かい毛が付いたままになる。
黒沢月男
だったらシャンプーがいいということじゃないですか。
羽田三樹夫
そのシャンプーに備わっている洗浄力が必要かっていうことだな。頭皮の皮脂まで根こそぎ取ってしまったら、逆に皮脂が増えるだけだろ。何度も話してきたことだ。
黒沢月男
しかも常在菌まで取ってしまうということですか。
羽田三樹夫
そうなると頭皮の天然のバリアも壊してしまうということになるわけだな。元々備わっている自浄作用もなくなるし、いいことなしだ。

常在菌が死んでしまうと頭皮には不都合です


石けんに変えた当初はとにかく洗った感じがしませんでした。洗髪後の爽快感もなく、いつそれまで使っていたアミノ酸系のシャンプーに戻そうか、迷っていたほどです。

ただ、抜け毛に関してはすぐに変化がありました。夏場には洗髪だけで100本抜けることが普通であったのに、それがなくなりました。また髪自体のコシも少し戻ってきた感じがあります。

今では洗髪後の爽快感がないことのほうが普通になってきました。むしろ爽快感があるほうが不自然なのでは? とさえ思っています。

以前も触れたように僕は敏感肌で夏場はかゆみとの戦いでした。それが衣服用の洗剤、ボディソープの類を全部やめたところまったくかゆみと無縁になりました。こういう経験があるため、添加物まみれの液を体につけることに抵抗があり、また極力何もしないということに対する信頼感があります。

髪の毛に変化があると人間はとにかく焦ります。僕の場合は親父はハゲ、祖父もハゲ、母方の祖父もハゲの家系なので、その狼狽というのは人一倍強い方だと思います。これまでこの危機感で何度も失敗してきました。

一番の失敗はミノキシジルの外用薬(塗タイプのやつです)に手をだしたことです。1センチ弱後退した額を取りもどそうとやっきになり手を出したわけですが、塗った部分にひどい膿をつくることになりました。

人間焦ると必ず判断を誤ります。頭皮が酸性に保たれているのは元々すんでいる常在菌のおかげです。この常在菌が頭皮ではさまざまな役割を担っています。これをまず大切にしないといけません。洗い流すのはその日の汚れで十分です。

あなたがやってはいけないこととは、育毛をうたうシャンプーに手をだし、焦りにまかせて育毛剤や発毛剤に安易に手を出すことです。薬などはもってのほかです。

 
 

黒沢月男
体には今何もつけないんですか?
羽田三樹夫
夏場は2週間に一度石けんをするかしないかだな。それで臭うかというとそんなことないよ。家族に確認済みだ。
黒沢月男
臭いはむしろ食事や運動不足といった生活習慣のほうが原因だと言いますよね。
羽田三樹夫
あとストレスね。だから臭い対策なら食事を見直したほうがよっぽど有効なはずだ。こういう生活習慣の見直しが実は一番ハゲ防止の特効薬のはずなんだな。
黒沢月男
男性型脱毛症に関しても男性ホルモンと遺伝子が関係しているとわかっているということですけど、イギリスの研究でやっと287の遺伝子に特定できたという、その程度のことなんですよね。
羽田三樹夫
以前記事でエディンバラ大学(The University of Edinburgh)の「Genetic prediction of male pattern baldness」という論文を取り上げたわけだな。これを読めば、男性型脱毛症の原因なんてとても解明できているとは言えないものだとわかるわけだ。それとアデランスの薄毛調査では調査開始の1982年当時日本の薄毛率は約16%だったそうだな。それが2009年時点で約26%だ。
黒沢月男
男性型脱毛症の人の割合は昔も今も変わっていないとする意見をよく目にしますね。
羽田三樹夫
だとすると、この増えた分の人は昔と今の「生活環境」の違いが影響した可能性が高いということになるということだな。
黒沢月男
欧米型の食生活や、ストレス過多の生活、深夜型の生活習慣、運動不足の習慣などが原因となった可能性があるということですね。
羽田三樹夫
薄毛の原因はわかっていないのだから安易に薬にしがみつくようなことはすべきではないということだ。まずシャンプーを変えること。そして食事を変えること。生活習慣を変えること。遠回りように見えて一番の近道がこれだ。

 
 

 
 
面白いと思ったらポチっとお願いします!↓

育毛・発毛ランキング

髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。