今日のポイント!
●洗浄力が強いシャンプーで洗えば洗うほど皮脂腺が発達して皮脂が過剰に出るようになる
●洗浄力が強いシャンプーをやめてすぐは脂ぎった状態が続いたり不都合なこともある
●シャンプーを変える時期は秋から冬がおすすめ
●洗浄力が強いシャンプーで洗えば洗うほど皮脂腺が発達して皮脂が過剰に出るようになる
●洗浄力が強いシャンプーをやめてすぐは脂ぎった状態が続いたり不都合なこともある
●シャンプーを変える時期は秋から冬がおすすめ
不都合はフケが出たこと

シャンプーから「石けん」に変えたときに不都合はなかったんですか?

あったよ。一番はまずフケが出たことだな。フケが出るのは学生時代以来だったから、これが気になった。

フケが出るっていうのはよくない兆しなんじゃないですか?

フケは角質が新陳代謝によって剥がれ落ちたものなんだな。それが肌であれば垢となるわけだ。フケの存在自体はそれほど騒ぎたてる必要はないものだけど、出過ぎている状態は確かにまずいかもしれない。

その時点でよく「やっぱり石けんやめた」とならなかったですね。頭皮の状態が悪化するなんて悪夢ですよ。

自分なりに必死こいて事前に調べた結果だったから途中でやめるというのはなかったかな。抜け毛自体は顕著に減ったわけだから。フケについて言うと、過度なシャンプーによって皮膚の細胞分裂が著しく低下することがあるそうなんだな。

「フケが出ない状態」だった可能性があると。

そう。シャンプーを使ってふけが出ない状態になっていた可能性があるということだな。だから頭皮が正常の状態に戻るための「変化」だと自分に思いこませたわけ。髪を洗う前のブラシをして、お湯、水を交互に五回以上入念にすすぐようにしたら、しばらくしてそれほど気にならなくなってきた。

でも「シャンプーしてもいつもベトベトだ」なんていう人もいるでしょう?そこまで症状が進んでいる人はもう何をやっても無駄なんじゃないかと思いますけど。

まずなんでシャンプーはやめたほうがいいのかということをもう一度繰り返せば、合成の界面活性剤を使っている限り頭皮の状態が上向くことはないからというのが一つで、それから防腐剤は頭皮の常在菌を殺してしまうからというのが一つだな。スーパーの棚に置いてある類のシャンプーで頭を洗うというのは、ほとんど油の付いた皿を洗っているようなもんだ。

台所用の洗剤と成分が変わらないものも結構ありますからね。市販のシャンプーは。

前に『合成洗剤 買わない主義 使わない宣言』(坂下栄著)という本を紹介しただろ?

ラットの背中に台所用の合成洗剤の原液を1日1滴付けたら、ほとんどのラットの背中が皮膚障害を起こして出血した、という実験が載っていますね。

外資系の洗剤を塗ったら背中に塗ったのに腹から出血して死んだラットまでいたっていうんだから、そんなもの頭に塗っていたらそれこそ頭がおかしくなったと思われるよ。

ただちに人体に影響はないなんていう定番の文句を真に受けてないでさっさとやめたほうがいいってことですか。

シャンプーをしないからハゲるなんていうことは神話なんだから、「さっさとやめるに如かず」だ。頭をしつこいほど洗っているハゲは知っているけど、頭をまったく洗わないハゲってあんまり聞かないだろ?

作家の五木寛之がホームレスの人達にハゲがほとんどいないのを見て髪を洗わなくなったっていうのは有名な話ですね。

余計なことはしない、というのがヘアケアの鉄則なわけだな。防腐剤のことでいえば、常在菌を殺してしまうわけだから、ここまでいくとわざわざ金を払って薄毛を買っているようなもんだ。

頭皮を酸性に保って他の細菌を寄せ付けないようにしているのは常在菌の働きで、腸内にいる常在菌のことを考えると頭皮に住んでいる常在菌ももっと重要な役割を果たしている可能性があるということでした。

常在菌というのは頭皮のことを考えたときに重要なポイントになるということだな。

この流れでいくと石けんでなくてそのままお湯で洗うというのが自然な気がしますけど、それは?

俺もいずれ塩で洗うか、湯シャンにしようと思っているよ。そうなったらまたブログで報告だな。

あとは、理屈はわかったけどじゃあ「この現実のベトベトはどうするんだ!」って言われたらどうするかですよね。

工夫としてはヘアケアを変えるときは夏場を避けるということかな。
変え時は秋から冬がおすすめ

やっぱり一番頭皮のベトベトが気になるのは夏場になるだろ?

いま日本は夏の時期が長くなりましたね。僕は頭皮が蒸れるからほんとに嫌いな時期です。

だから秋口から始めるっていうのが方法としてはおすすめだな。

勇気を出してこの時期にですか。

勇気なんて何もいらないだろ。ベトベトするのは「ベトベトする→シャンプーする→余計にベトベトする」っていう負のスパイラルなわけ。だからこれをやめればいいだけの話なんだな。頭皮が「脂過剰」になっている状態がなぜまずいのかという話はこういう文章を参照すればいい。
皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺へいってしまい、そのため、毛は栄養不足の状態におちいってしまいます。そうなれば、髪に十分に成長できなくなることはいうまでもありません。太くて長い毛が減って、逆に、細く、短いうぶ毛のような毛が増えることになるのですから、髪は当然、まばらになり、薄毛への道をたどることになります。
『シャンプーをやめると、髪が増える』(宇津木龍一著)

僕の場合はベトベトすると頭皮にニキビができやすくなります。

俺も同じ。洗髪だけで200本抜けていたときは、ニキビが生え際にできた。しかもそれを取ると産毛も一緒に抜けるっていう悲しい体験を何回もした。

あとストレスが増える、食事が乱れるというのが加わるとベトベトへのフルコースみたいなもんですね。

ここで大抵は男性ホルモンのせいにして終わりなんだな。前立腺肥大に対して使われていた薬(=フィナステリド)を飲んだり、降圧剤(=ミノキシジル)を飲んだりするっていうんだからある意味すごいことだな。

ミノキシジルっていうのは降圧剤ですものね。

ハゲのために一生「降圧剤」を飲むなんて考えただけでも恐ろしいことだよ。仮に髪が生えたとしても薬をやめればまた抜けるっていうんじゃ、かつらかぶっているのと何の違いもないじゃない。

かつらだったら不都合は蒸れることぐらいですけど、薬の不都合はそれではすみそうにありませんね。

「生えたワロタ」なんてノリでやるようなことでは決してないということだな。

生活習慣を見直して、余計なことをやめるですか。

それから、頭皮ケアを変えるのは秋口からだ。
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育毛・発毛ランキング
髪の悩み相談室登場人物

髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。

黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。

雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。