
目次
シャンプーはどうやめるかだけが問題
まずスーパーで手に入るような市販のシャンプーには食器用洗剤と遜色ないような毒性の強い界面活性剤(油を水になじませ分散させる働きをする物質)が入っています。
こういうものを頭につけている限り頭皮の調子が悪くなることはあっても逆に上向くことなど絶対にありません。
また、比較的毒性の強くないといわれる界面活性剤が入っているシャンプーにも必ず防腐剤が入っています。
防腐剤は頭皮にとって大事な役割をしている
常在菌を殺してしまう
とわかっています。
よく
シャンプーで毛が生えることはないから、どれを選んでも一緒
などという無知からくる暴論を吐いている人がいますね。
シャンプーだけをして毛が生えることはないかもしれないけれど、余計なことをして毛が抜けることは多いにあり得ることです。
余計なこととはもちろん頭皮にダメージがあるような界面活性剤を毎日使うことや、常在菌を殺すような防腐剤を頭に振りかけることです。
頭皮にとっていいシャンプーなど存在しない
これが真実で、だとしたら、シャンプーについてすべき話というのは最終的にどうやってやめるのか、というところに落ち着つくはずですし、落ち着かせなければならないはずです。
僕の個人的な話をすれば、まず24歳のときに
洗髪だけで200本抜ける状態が8か月続いた
ことがあります。
このとき、スーパーで買っていた安いシャンプーをやめて、アミノ酸系といわれるシャンプーに変えました。
そしてそのシャンプーをその後17年近く使い続けました。
このことで大量抜け毛の恐怖から生還し、同時に抜け落ちていたうぶ毛の数や、先がとがっていた抜け毛の数も劇的に減らすことができました。
うぶ毛や先のとがった髪の抜け毛というのは、ヘアサイクルが狂っている証拠とされることがよくありますね。
かなりやばい周期に入っていた僕の髪がそのままハゲの軌道に乗る前になんとか修正できたということです。
アミノ酸系のシャンプーから石けんへ
そのあと、17年間愛用してきたそのシャンプーを変えるきっかけになったのが仕事でひどいストレスを味わってまたも大量の抜け毛を経験したときです。
このときは
額の生え際が一気に1センチ弱後退する
という恐怖を味わいました。
抜け毛が進み実際に生え際に変化が出てきたときというのは、恐怖の次元がまた一つあがりますね。
このとき対策として最終的に行き着いたのが、
アミノ酸系のシャンプーから石けんに変える
ということでした。
愚かなことに気が動転して最初は高い育毛剤に手を出したりもしました。
実はスパッとやめられずもう一度シャンプーに戻るという、「出戻り」をしたこともありました。
それでも最終的には自分の経験とそれまでに勉強してきた知識を信じて、石けんに頼ることにしました。
運がいいことに、この効果も比較的すぐに実感することができました。
大量の抜け毛がおさまったことはもちろん、かなりヘナチョコになっていた髪のコシが戻ってくる、というおまけまでもらうことになりました。
この人生最大級の危機は40歳が見えてきたころです。
なお、よく石けんとは名ばかりのシャンプーがありますが、僕が使ったのは防腐剤や合成の界面活性時が入ったものではなく、昔ながらの石けんです。
僕の使っていたシャンプー、今使っている石けんについてはこちらから確認ができますのでのぞいてみてください。
湯シャン+石けん
奇跡の復調を経験して、今は少しだけ方法を変えています。
当初は毎日石けんを使っていたのが、今は4日に1回程度髪の毛に少し石けんをつけて洗っています。
石けんを使わない日は、水とお湯で頭皮を流しています。
いわゆる湯シャンというやつですね。
髪に石けんをつけるというのは、髪についた脂を取るためです。
湯シャンをするとまず髪についた脂が気になります。
整髪力がつくというメリットはあるものの高じるとこれが束になったりします。
場合によっては地肌が見える箇所が出てきたりして精神衛生上もよくないので、僕の場合はこれを解消する目的で石けんを使うようにしています。
今のスタイルにして以降抜け毛の数は以前の3分の1程度まで減りました。
それまでは夏場だと100本程度は平気で抜けていたのがそれもなくなりました。
休日部屋にいるときの抜け毛の数を調べてみて、それが増えたということももちろんありません。
つまり、抜け毛自体が減ったということになります。
ちなみに僕は父親がハゲ、父方の祖父はハゲ、父方の親戚で男性はほぼみんなハゲ、さらに母方の祖父までハゲという、遺伝子敗北的禿家系(中華風にしてみました❤)です。
若いときから真剣に髪について悩んで(自分の父親と同じような浪平カットになるじゃないかという恐怖です!)いろいろなことを試してきました。
シャンプーもさっき市販のシャンプーからアミノ酸系のシャンプーへ変えたとさらっと書きましたが、大量脱毛の恐怖のロードを駆け抜けているときは3回以上変えました。
その時点で最終的に行き着いたアミノ酸系のシャンプーよりももっと高価なものに手を出したこともあります。
もっと洗浄力の強いものに手を出して頭皮の脂を根こそぎ取るような愚かなまねをしていたこともあります。
そういう試行錯誤、自分の頭でしたトライ&エラーを通して達した結論というのが
頭皮には基本的に余計なものをつけるべからず
です。
偶然にも本などで勉強した結果と実際に自分の頭で試した結果が同じになりました。
なお、シャンプーの毒性について一番参考になったのは『合成洗剤 買わない主義 使わない宣言』(坂下栄著)という本です。
この本では食器用洗剤や洗濯用洗剤の界面活性剤がどのくらいの毒性を持っているのか、ネズミを使った実験で確認することができます。
背中に原液を塗ったのに、腹から出血して死んだネズミまでいたというのですから、驚き以外の何物でもありませんが、シャンプーに入っている界面活性剤というのがいったいどんなものなのか、知る手掛かりになるはずです。
また、湯シャンの教科書のような本の『シャンプーをやめると、髪が増える』(宇津木龍一著)の中でも同じように界面活性剤を使った頭皮ケアに熱心な人の頭皮がどうなっているのか、随所に確認することができます。
こうした本は、シャンプーを考える際に必須のものとなると思います。
頭皮には極力何もつけないのが正解。でも……
湯ャンと石けんを併用して、抜け毛が無事おさまりました。
この調子ならまず間違いなく50歳の大台は軽々とハゲないままこすことができそうです。
ひどい遺伝子を受け継いでいる人間ということを考えれば万々歳ですね。
ただし、順調ではあることに変わりはありませんが、洗い方を変えたことによって弊害がなかったわけではありません。
湯シャンと石けんを併用してどんな変化があったのか触れてみましょう。
まず、僕が気になったのがさきほども触れたように「脂」です。
これは特に男性に多い悩みということになりますね。
皮脂というのはとればとるほど余計に出てくるようになります。
実際に僕の頭が一番オイリーだったのは、1日2回シャンプーをしていたときです。
これをやめれば皮脂の状態というのは落ち着いてくるというのが僕の経験したことです。
ただ、落ち着きはするものの、まったく出なくなるということはないんですね。
その頭皮から出た脂はどうあっても髪についてしまいます。
これが結構な難敵です。
脂だから水や湯だけで落とそうとすると難しいところがあります。
整髪力は確かにつきます。
ただ、さっきもいったようにほっておくと束になって場合によっては地肌が見えてしまうこともあります。
鏡に映った地肌ほど情けないことはありませんね。
これが、ハゲ予備軍にとっては精神的なダメージを受けることがあります。
(きっとこれを読んでいるあなたならよくわかると思います)
僕は結局このいやな感じを解消するために石けんで髪の毛についた脂を落とすようにしています。
精神的な部分が大半をしめますが、こういう弊害がまずあります。
フケが出るようにもなりました
それから、シャンプーをやめてから
フケが出るようになりました。
当初はかなり大きいフケが出てきて悩んだこともあります。
髪にフケがついている人というのは不潔に見えますね。
またしても精神的な部分にはなりますが、そういう弊害もありました。
これがある程度のところで落ち着くまで1年以上かかったと思います。
ただしこのことに関しては、割と動揺せずに冷静に受けとめて、時の経過にまかせていました。『シャンプーをやめると、髪が増える』(宇津木龍一著)のなかのこういう文章を知っていたからです。
過度なシャンプーによって頭皮が極端に乾燥すると、皮膚の細胞分裂が著しく低下して、新しい細胞がほとんどつくられなくなります。そのため、フケの「材料」である角質細胞の数も減るので、フケがほとんど出なくなるのです。
また、表皮細胞が死んでできた角質細胞は正常なら、保湿効果の高い角質細胞へと成長します。ところが、過度なシャンプーによって頭皮が極端に乾燥すると、十分に角化していない細胞が未熟なまま頭皮の表面へ押しあげられてしまいます。未熟な細胞は命が尽きても、乾いたフケとして、順調にはがれおちることができません。この場合も、フケは出にくくなります。
ほとんどの方が、フケが多いと、病的だと考え、少ないと安心しています。しかし、フケは多すぎても、反対に、少なすぎても、健康な状態ではないのです。そして、脱・シャンプーをして水洗髪に変えると、頭皮が健康になっていき、それにつれて、大量にフケが出ていた人はその量が減るでしょうし、ほとんどフケが出ていなかった人は、逆に、フケが少し増えたように感じることでしょう。どちらのタイプの人でも、「適量」に近づいていくわけです。
シャンプーはどうやめるべきなのか、というところに落ち着く、とさっき書きましたね。
シャンプーも長年使って入れば、悪いほうに頭皮がチューニングされてしまいます。
だから突然やめると、いろいろな弊害が一気に出てきてしまいます。
僕は市販のシャンプーを比較的早い段階でやめて、アミノ酸系の肌にやさしいといわれるシャンプーに変えました。
それを愛用して17年です。
こういう経緯をたどってもやっぱり「変化」は頭皮に現れるものです。
だから、毒性の強いシャンプーから
いきなり湯シャンに切り替えようとするとかなりの修羅場が待っている
と思います。
対処できないほど、脂まみれになってしまったり、僕のようにひどいフケに悩んだり、かゆみがひどいことになったり、そういういろいろな事態に見舞われることになると思います。
個人によってどんな変化が出るのかは違ってくるでしょうから、対処も当然違ってきます。
ただし、基本的な考え方としては、毒性の強くないシャンプーに変えてから湯シャンというのが有効な方法になります。
ベターを続けて最終的にベストに持っていくという方法
です。
いきなり、ベストに行こうとするとそれまで毒にさらされていた頭皮がいろいろな変化を起こすことになります。
これを見越してあらかじめ対策することがおすすめです。
臭いはどうなるのか?
シャンプーを手放すとあのいい匂いをかげなくなるのがとても悲しい、という人がきっといますね。
シャンプーの話をするといつもそのたぐいの心の声を聞くことになります。
(今も聞こえました)。
いい匂いということでいうと、僕が使っているものは、柑橘系のさわやかな香りがします。
もちろん人工的なにおいに慣らされた鼻で嗅ぐと物足りないものに違いありません。
ただ、その鼻自体もそのうち慣れてきます。
自然にあるものを使用しているのに普通は「臭い」とはなりませんね。
塩のきつい料理ばかりに慣れた舌には最初は合わないかもしれませんが、そのうち減塩したものにも慣れてくるはずです。
シャンプーをやめさえすれば自然の味付けに慣れてきます。
いい匂いへの郷愁は時が解決してくるのを待ちましょう。
臭いとは自分の内から出てくるもの?
それから、シャンプーそのものの匂いのほかに頭皮の臭いはごまかせないのでは?
という疑問も当然出てくると思います。
この点でいうと、僕の場合は夕方になっても臭いが気にならない程度にキープできています(家族に確認済み)。
臭いというのは、頭皮の環境というよりも
生活習慣そのものの反映とみるべきもの
ですね。
以前ハゲている人の特徴としてくさい人が多いという失礼なことを書きましたが、全身の体調に対して無関心な人が本当の頭皮ケアはできません。
そもそもハゲの原因というのは男性ホルモンで全部説明がつくなどという乱暴な議論までされていますが(ハゲの原因なんてほとんどわかっていません)、加齢もまたハゲを進めます。
爺さんになっているのに、まったく白くもなく若い時と同じようにフサフサのままだったら、それはかぶっているか、植えているかのどちらかですね。
年を取れば確実に薄くなります。
だから、加齢を後ろに倒すことができれば、それがそのまま薄毛対策になるはずです。
タバコは加齢を進めますね。
睡眠不足もそう。運動不足もそう。
野菜を全くとらないような偏った食事もまたそうです。
その加齢が進んでいる証拠として、臭いがあるくらいの気持ちで「加齢対策」をすることがおすすめします。
臭いの解決というのは頭皮にだけ目を向けていてもできないということです。
補足 薬一択というのは本当に正しいのか?
最後にハゲの原因のところで少し補足しておきます。
さっきも触れたとおり今は「男性ホルモン」が原因だから、薬を飲むのが唯一の解決方法などいう乱暴な話がまかり通っていますね。
このブログでは何度も何度もくどいほど触れてきましたが、
男性型脱毛症というのは、
「疾患」ではなく「症状」
です。
そこに就職のときに不利になるとか、そもそもモテない、などといった話を強引に持ち出してきて「治療」しているというのが現状です。
西洋薬の基本というのは毒をもって毒を制す
です。
体のどこも悪くないのに、毒だけ飲んでいる人をみたら頭でもおかしくなったのでは?と疑うはずですが、それが巧妙なプロパガンダ(宣伝)によって覆い隠されてしまっているということです。
そもそも発毛効果があるといわれているミノキシジルのタブレットというのは「降圧剤」ですね。
ハゲの薬ではないわけです。
しかもアメリカのFDAからその降圧剤の使用に関しても「black box warning」という警告が出されている薬です。
その副作用に多毛症が認められたという、その理由だけで常用する薬では決してありません。
また、ハゲ用の薬として認可されているフィナステリド(商品名がプロペシアなど)に関して
もプロペシアを製造したメルク社の治験で、データ改ざんに近い行いがあったという恐るべきことがロイターのスクープからわかっています。
ロイターのスクープはアメリカで起こされているフィナステリドの裁判の取材を通して報道されたものです。
このフィナステリドという薬に関しては、服用後自殺してしまった人の遺族や、服用をやめてもなお続く副作用に苦しんでいる人から1100件以上の裁判が起こされているという事実も知っておくべきことの一つだと思います。
ずっと神話にすぎないといわれてきたポストフィナステリドシンドローム(薬をやめてもなお続く後遺症のこと。性的なものや、うつ病などの精神疾患などが副作用として確認されている)はそもそも治験の段階で確認されていたということさえわかっています。
ハゲの原因はわかっているという嘘を信じて薬に飛びつくのはあまりに拙速で無謀なことです。
それよりもまず自分の頭につけているものを見直す、食べているものを見直す、生活習慣全般を見直すというのが、一番健康的で確かな方法です。
シャンプーを最終的にやめるというのは立派な薄毛対策なんだ
ということを強調しておきたいと思います。
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