今日のポイント!
●ハゲかかったらまずシャンプーを変える
●シャンプーで毛が劇的に生えることはないが、頭皮の状態が悪化して抜けることはある
●市販のシャンプー→アミノ酸系のシャンプーに変更→抜け毛100本減りました!
●アミノ酸系のシャンプー→石けんに変更→さらに50本減りました!
●石けんシャンプーに変えたことで頭皮のべたつきが消えた!
●ハゲかかったらまずシャンプーを変える
●シャンプーで毛が劇的に生えることはないが、頭皮の状態が悪化して抜けることはある
●市販のシャンプー→アミノ酸系のシャンプーに変更→抜け毛100本減りました!
●アミノ酸系のシャンプー→石けんに変更→さらに50本減りました!
●石けんシャンプーに変えたことで頭皮のべたつきが消えた!
市販のシャンプーからアミノ酸系シャンプーに変えたら抜け毛が減った

僕は内服の薬が怖いので塗るタイプのミノキシジルを使おうか迷っていますよ。

その前にシャンプーを変えるべきだっていうのが俺の意見だな。それはもう実体験から絶対に変えるべきと言える。

でもシャンプーで生えることなんてないでしょう?

生えることはなくても抜けることはあるよ。つまりお前の薄毛の進行の原因になっている可能性はあるということだな。シャンプーは何使っているの?

スーパーで売っている普通のシャンプーですよ。30年間ずっとこれですよ。両親が使っていたから。

まず、スーパーで売っている類のシャンプーは残念ながらすぐにやめるべきシャンプーに入るな。髪を正常に作る機能さえぶっ壊しかねないえぐい合成界面活性剤が入っている。

シャンプーでそれは大げさでしょう。経皮毒とかいうやつ。宗教みたいな響きがありますよ。

俺の実体験を記しておくと、24歳の時に洗髪だけで200本抜けるというのが8か月続いたときは、まずコンディショーのようなもので皮脂を浮かびあがらせてそのうえでシャンプーを使うということをしていた。これで頭皮の状態がどうだったかというと正直かゆくて仕方がなかったんだな。さらに言うと脂でベトベトだった。しかも洗い方が足らないと思って入念にコンディショナー+シャンプーをするともっとベタつくということが起こるわけ。お前も夜になるとベタベタになって仕方がないだろ?

ベトベトと気になるのは臭いですね。

そう。皮脂が酸化して嫌な臭いが出るわけ。それで1日2回とか洗い出すともう悪循環から抜けられなくなるわけだ。例えば『シャンプーをやめると、髪が増える』の著者の宇津木龍一さんは、シャンプーによって必要以上に皮脂を取ると皮脂腺が発達してしまい逆に皮脂が多くでるようになると言って、次のような指摘をしている。
皮脂腺が発達しすぎるとはげる!?
皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺へいってしまい、そのため、毛は栄養不足の状態におちいってしまいます。そうなれば、髪が十分に成長できなくなることはいうまでもありません。太くて長い毛が減って、逆に、細く、短いうぶ毛のような毛が増えることになるのですから、髪は当然、まばらになり、薄毛への道をたどることになります。

これはまさに24歳の俺が経験したことだったわけだ。洗えば洗うほど逆にベトベトになってかゆくなるっていうことだな。そしてポイントは「短いうぶ毛のような毛が増える」っていう死刑宣告を聞かされているような残酷な結末の部分だ。

このうぶ毛が抜けるっていうのはヘアサイクルが狂っているときに起こるって言われるやつですよね。

よく髪が細い人はハゲになりやすいっていうけどそうではなくて、髪が「細くなる」ことがヤバイんだな。ほかにも宇津木氏は、頭皮の表面には異物の侵入を食い止めて皮膚内部の蒸発を防ぐ「バリア機能」があってこれも合成界面活性剤によってぶっ壊されてしまうと指摘しているんだな。要するに皮膚がボロボロになるわけ。俺がシャンプーを変えてどうなったか結論を先に言ってしまうと、アミノ酸系のシャンプーに変えただけで洗髪での抜け毛が50本程度になった。

一日の抜け毛が50本から100本って言われているからそれが正常に近い状態になったということですか。僕は今100本近く抜けていますけど、それもよくなりますかね。

まず、シャンプーを変えるのをなぜおすすめするのか、というと俺の経験上、今の頭皮の状態が悪化することはないからだな。

薬みたいに副作用がないと?

よく薬のコーディネータよろしくミノキシジルのタブレットとフィナステリドを組み合わせると毛が生えてくるなんて、紹介している人間がいるけど、重篤な副作用も確認されている薬を他人に安易に勧めるような話とは違うわけ。俺の場合はリーブ21のアクティブシャンプーに24歳の時に変えて、抜け毛が大幅に減ったということだ。ちなみに自己紹介しておくと俺は親父もハゲ、父方の祖父も母方の祖父もハゲの「華麗なるハゲ一族」の出だ。

リーブ21は訴えられたりして悪いイメージがありますよね。

アミノ酸系のシャンプーとしては優秀な類に入ると思う。まあシャンプーを買ったからって別の商品売りつけてくるわけではないから、育毛のコースみたいなのとは切り離して考えていいんじゃないの。

そもそものとろこでアミノ酸系のシャンプーというのは要するに毒性の弱いと言われる合成界面活性剤が入っているシャンプーの総称くらいに考えればいいわけですか?

そのあたりも少し触れておこうか。
市販のシャンプーで洗うのは皿を洗っているのと同じ

シャンプーはだいたい3つに分けられると考えばいい。一つは「高級アルコール系」と言って主に石油が原料の合成界面活性剤が入っているものだな。スーパーで売っている類のシャンプーはほとんどこれだ。

合成界面活性剤っていうのはどういうものか一応教えてもらってもいいですか?

衣服についた汚れで一番取りにくいのが油汚れだろ? 食器にへばりつくのも油なわけ。異質で交わらないことを例えるときなんていう?

水と油ですか?

そう。その本来なじまないものをなじむようにするのが界面活性剤だと思えばいい。なじんだところで流せば、油汚れが取れるという理屈だな。頭皮に対してもこの理屈を採用して合成の界面活性剤が使われているということになるわけだ。ちなみに石けんが一番古いタイプの界面活性剤だ。

その界面活性剤でも石油系のものが一番注意が必要だということですか。

そう。例えば「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム」なんていう毒性が強くて洗浄力も強い界面活性剤が入っているものだな。表記では「ラウリル硫酸ナトリウム」とされていることが多い。これは食器用洗剤にもよく使用されているから自分の頭を油のこびりついた皿みたいに洗っているようなもんだな。

僕も今使っているから頭皮がボロボロになっている可能性があるってことじゃないですか。

そのシャンプーで何年シャンプーしてきたの?

少なくとも20年は確実に使っていますね。

『合成洗剤 買わない主義 使わない宣言』(坂下栄著)という本のなかで合成界面活性剤で毎日髪を洗っている15歳の女の子の毛髪が載っているけど、表面のキューティクルが破壊しつくされているのがわかるんだな。そもそもキューティクルがない状態だ。

髪が痛んでしまっているわけですか。

痛んでしまっているというのは上品な表現で「ぶっ壊れている」というのが正しい。こういう類のシャンプーが実現する「さらさらの髪」っていうのは「ボロボロの髪」と同じ意味だってことだ。

そのうえさっきの話の皮脂が出やすくなるとか、バリアがなくなるとかといったことも出てくるのだったらいいことないじゃないですか。

自分の頭皮が皿と一緒だと思うんであれば使ってもいい、ということだな。これに対して、アミノ酸系のシャンプーというのは「ココイルグルタミン酸Na」とか「ラウロイルメチルアラニンNa」なんていう合成界面活性剤が入っているものになる。さっきも言ったけど毒性が比較的小さいくて皮膚に対する刺激も少ないと言われている。

こういうのは結構値段が張るんじゃないですか?

よく「美容師さんがやっと見つけた理想のシャンプー」なんていう風にうたっているのがまさにアミノ酸系のシャンプーになるな。1本大抵3000円を超える値段になると思う。頭皮のトラブルを抱えている人向けだとされているな。

結局このアミノ酸系のシャンプーがおすすめというのがこのブログの結論なんですか?

このブログをはじめた昨年くらいだったらそうしたと思うけど、今の結論はちょっと違う。

どう違うんですか? そもそもほかにどんなシャンプーがあるんですか?

それはズバリ「石けん」だよ。昔ながらの製法で作っている石けん。表示の頭に「カリ石けん素地」と来ているものになる。

石けん!? 石けんで頭も洗うんですか?

そうだよ。何が悪い?

そんな銭湯通いの年寄りみたいなことしないでくださいよ! 貧乏くさい。

今なんて言った? 年寄りって言ったか?

いや、ちょっと昔風だなと思って……。

年寄り?

いや。ちょっとスタイルがおしゃれかなと……。

まあいい。石けんと言っても昔ながらの固形石っけんだけじゃないわけ。石けん素地のほかに少し天然の素材が入ったものもあるからそうしたものも含めてってことだな。ただし合成界面活性剤は入っていないもので、保存料とか香料の類も入っていないものだ。簡単に言ってしまうと石けん素地と保存料替わりのエタノール(植物由来のもの)、例えばはちみつとかカボス果実なんていう天然成分がそのまま入っているものということになる。

でもそれをなんで推すんですか?
高級アルコール系 | |
---|---|
成分の例 | ラウレス硫酸ナトリウム ラウリル硫酸ナトリウム |
刺激性 | 強い |
洗浄力 | 強い |
値段 | 安い |
特徴 | ●スーパーなどで買えるもののほとんどがこのタイプ ●皮脂を根こそぎ落とせるくらいの洗浄力があるものが多い ●合成界面活性剤のほかに酸化防止剤、香料などが入っているものがほとんど |
アミノ酸系 | |
---|---|
成分の例 | ココイルグルタミン酸ナトリウム/ココイルグリシンナトリウム/ラウロイルメチルアラニンナトリウム/ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム |
刺激性 | 低刺激 |
洗浄力 | マイルド |
値段 | 高い |
特徴 | ●頭皮トラブルをケアする目的のものも多い ●「美容師のおすすめ」等うたっていて値段が張るものは大抵この種類のシャンプー ●このタイプの合成界面活性剤は毒性が弱いと言わているものの酸化防止剤、香料などは入っているものが多い |
石けん | |
---|---|
成分の例 | カリ石けん素地 |
刺激性 | 普通 |
洗浄力 | 高い |
値段 | 安いが高いものもある |
特徴 | ●植物油にナトリウムを結合させることによってつくられる ●職人が試食して出来を確かめているものもある ●髪がきしみやすいのでその点のケアが必要 ※「石けん系シャンプー」をうたうもののなかには香料、酸化防止剤などを入れているものがあるので注意が必要。 |
石けんシャンプーに変えてべたつきがなくなりさらに抜け毛が減った

頭皮に使うものはケミカルフリーが最善だと思っているわけ。今俺が選んでいるシャンプーを簡単に紹介すると「池田さんの釜焚き石けんシャンプー」というものだけど、このシャンプーに印字されているのが「一釜ごとに試飲してお届けしています」っていう文言だ。

シャンプーを味見しているんですか?

驚くことじゃないだろ? 口に含んで安全なものしか頭につけるなよ!って話だよ。シャンプーって湿気のあるところに置いておくから腐らないように保存料入れて、いい臭いがするように香料入れて、肝心の脂を落とすのに洗浄力の強い合成界面活性剤を入れて、なんてするわけだ。それは恐ろしくて食べられないだろ?食べて問題ないもので洗えるんだから、それを活用したようがいいというのが俺の意見だ。

アミノ酸系のシャンプーも基本的に肌にやさしいものと言ってましたけど違いはあるんですか?

どんなことをうたっていても、合成界面活性剤や香料、酸化防止剤などの添加物が入っているものは避けたほうがよさそうだっていうのが結論だな。お前皮膚は丈夫な方? 手は荒れる?

まあ冬場は少し荒れますかね。それほど気にならないですけど。

俺はガキのころから手荒れがひどくて冬場になるとハンドクリームを必ず塗っていたの。それが、ハンドソープ、ボディソープ、食器用洗剤、洗濯用洗剤のすべてをやめたら、その肌荒れが一切なくなったんだな。この経験が強烈だったわけ。

つまり、そういう「荒れる」状態が頭皮でも起こる可能性が十分にあるってことですか?

夏場に耐えられないようなかゆみが全身に起こっていたのがそれもなくなったという経験をしたわけ。この経験はまた別の記事で書こうとは思っているけど、『アトピーは合成洗剤が原因だった!』(磯辺善成著)なんていう現場の皮膚科医からの報告だってあるんだから、こういうのは「趣味の範疇だ」と片づけないで耳を傾けても損はしないはずだよ。

でも、そうなると、値段もだいぶ張るということになるわけですか?

俺が今まさに使っているネオナチュラル 柚子はちみつシャンプー 300ml
というのは税込みで1496円だ。俺は今髪が短いから1か月半くらいはこれでもつよ。

さっきのアミノ酸系のシャンプーよりも安いですね。

高いものもあるし安いものもある。石けんの弱点と言えば、髪がきしむというものだけど、俺は今同時にネオナチュラル かぼすのリンス 300ml
も同時に使っている。これできしみもほとんど気にならない。

でも、石けんってよく脂を落とす力も強いっていいますよね。さっきの理屈で脂がより出やすくなるってことはないんですか?

これは実体験をそのまま書くけど、皮脂の量がアミノ酸系のシャンプーを使っていたときの半分くらいになった。その証拠にふけが出るようになっている。ふけが出るというのは小学生のときから経験していなかったことだからびっくりだ。

ふけってよくないんじゃないですか?

大量に出てたらよくないけど、そもそもふけって古くなってはがれた角質のことなんだな。それが肌だったら垢になるわけだ。過度なシャンプーによって皮膚の細胞分裂が著しく低下することがあるけど、俺の場合そういう状態だった可能性があるということだな。つまりふけが出ない状態だったということだ。

それが、石けんを使うことで改善した可能性があるということですか。

そう。もう一つ実体験を記しておくと「石けん」を使い始めてから抜け毛がさらに減って今洗髪で30本くらいまでになった。これも今まであり得なかったことだ。とにかく、現にスーパーに売っている類のシャンプーを使っているんだったら今すぐにやめたほうがいいということだな。これはAGAは男性ホルモンにしか原因がないんだ、と譲らない人に対しても同様に言えることだ。髪にいいことをしているつもりで返ってダメージを与えている可能性に関しても考えていいはずだ。
僕のおすすめはこれです!