その鬱や勃起不全はテストステロンが減少したため?

羽田三樹夫
男性ホルモンが加齢などの要因で減ってくると心身に影響が出てくると言われています。加齢男性性腺機能低下症候群だとかLOH症候群などと呼ばれるそうですが、こうした症状に対してテストステロンを直接補充する方法があります(医療行為です)。
今日は以前少し触れたテストステロンとハゲの関係の周囲をまた、うろついてみます。

 
 

ポイント!
●テストステロンが減ることによっておこる症状とフィナステリドの副作用は似ている
●メカニズムがわかっていない「症状」の治療に薬を使うのは無謀
●運動や筋トレをするとハゲるというのは神話
 
 

薄毛の薬の副作用とLOH症候群

『病はケから』の著者小林一広さんによるとLOH症候群の典型的な自覚症状は次のようなものだそうです。
 
 

1、性欲が減退し、セックスの喜びも低下した
2、朝立ちの回数が減ってきた
3、筋力が弱くなってきたと感じる
4、太りやすくなり、お腹が出てきた
5、寝付けない、早く目が覚めるなどの睡眠障害がある
6、やる気が低下、気分が沈む日が増えた
7、すでに燃え尽きたという感覚がある

 
 

今回、なぜこのLOH症候群なるものをハゲ・薄毛のブログで取り上げるのかと言えば、「1」の「性欲が減退し、セックスの喜びも低下した」、「2」の「朝立ちの回数が減ってきた」、それから「6」の「やる気が低下、気分が沈む日が増えた」というのは薄毛の治療薬のフィナステリド(商品名プロペシアなど)の副作用として報告されているものだからです。

鬱の症状につながる「6」の「やる気が低下、気分が沈む日が増えた」に関しては、議論があるようですが、「勃起力」に関係してくる項目に関してはちゃんと副作用の報告があがっています。

何が言いたのかというと、フィナステリドはジヒドロテストステロンが産出しないように働きかけるものだから、理論的にテストステロンの減少に関わることはない、という説には疑問が残るということをまず言いたいわけです。

このLOH症候群なるものの「治療」には、テストステロンを直接補充することが有効だと、言われています(もちろん医療行為です)。

つまり性的な減退や気分の落ち込みなどはテストステロンの減少が一因と考えられるから、これを補充すればいい、というのがざっくりとした理屈だということです。

この理屈がある程度正しいという前提に立てば、フィナステリドという薬剤がホルモンのバランスを壊しているのではないかと穿った見方も成り立ちます。以前紹介した熊本悦明さんの文章をもう一度思い出してみましょう。

 
 

AGA治療では脱毛ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン※引用者注)の生成を食い止めるべく「5α―リダクターゼ」を抑制する薬として「プロペシア(フィナステリド)」が処方されます。それは直接的に男性ホルモンをまったく抑制しないと言われていますが、本当にそうでしょうか?
実際にはAGA治療を受けたために、体調不良、性欲減退、うつに悩んで、私の外来に訪れる若い方がいらっしゃいます。
そこで、テストステロン値を計ると、やはり下がっているのです。その方はテストステロン補充治療で元気を取り戻されました。
『最強の体調管理』より

 
 

僕は何度かハゲかかったことがあり、30歳を超えてからは「薬」による「治療」を考えてきましたが、その都度思いとどまってきました。

男性薄毛の典型と言われる男性型脱毛症はあくまでも「症状」であり「疾患」ではありません。まず、「症状」に対して副作用がある「薬」を使うことに抵抗があったことが一つです。

それから、薄毛のメカニズムはほとんどわかっておらず、そうした状態の「症状」に薬を使うというのはくじを引いているようなものだとそれこそ「わかったから」というのがもう一つの理由です。

このテストステロンの減少が原因のひとつだと言われるLOH症候群とフィナステリドの副作用が似通っているという事実一つとっても、ハゲ・薄毛の治療薬は巷でいわれているような安心な薬ではないというのが僕の感想です。

羽田三樹夫
フィナステリドはハゲ・薄毛の薬として使う場合一生飲み続けるのが前提です。筋トレするとはげるなどということをうじうじ考えるくらいなら、副作用がある薬を一生使うことの意味をうじうじ考えたほうがいい、というのが僕の意見です!

 
 

運動や筋トレをするとハゲるというのは神話です!

それと、もう一つ触れておかなければならないのが、運動をしたりしてテストステロンが増えると髪の毛にも影響するという神話に近い話についてです。

『病はケから』の著者、小林一広さんはLOH症候群と疑われる人に対して自分のクリニックでテストステロン補充法を行っています。患者の中にはテストステロンを補充することによって髪の毛に影響があるのでは? と疑問に思い質問してくる人も実際いるそうです。
しかし、この本のなかではそうしたことは杞憂だとして、次のように断言しています。

 
 

私たちのクリニックではLOH症候群の患者さんにテストステロン補充療法を行っていますが、それでAGA(※男性型脱毛症―引用者注)が起こったケースはこれまで一例もありません。

 
 

そもそも運動することで成長ホルモンが放出されることがわかっていますね。このブログでは何度も触れてきたことです。

成長ホルモンは入眠直後の深い睡眠に最もよく分泌されるということもわかっています。だから、睡眠の質というのが大切になってきます。

運動と睡眠。

当たり前ですがこれが大事だということです。

疲れがたまったとき、睡眠不足が続いたとき肌が荒れたり、爪に変化が出ます。ファーストフードの食事が続いたりすると僕の場合はすぐにうんちが変わります。

全身の状態というのはまさしくその人がどんな生活をしてきたかの現れです。
 
 

テストステロンが増える→ジヒドロテストステロンも増える→薄毛になる
 
 

というような話を真に受けて、運動も筋トレも避けるというような愚かな行為はぜひ避けたいといころです。

ちなみにテストステロンはストレスによってまず分泌が減るそうです。またお酒を飲むと結果的にテストステロンの合成が抑えられることもわかっています。

深い時間に飲む酒やコーヒーは睡眠にも影響してきます。

逆にテストステロンを増やすのが運動で、欠かせない栄養素は亜鉛と香味野菜の成分であるアリシンだそうです。

亜鉛は髪の毛を作るうえで重要な栄養素の一つです。

ともかく、食事、運動、睡眠という生活習慣に目を向けることが、なにより薄毛対策の基本になるというこのブログのいつもの結論に落ち着きそうです。

黒沢月男
テストステロンを注射などで補充することは医療行為ですから、くれぐれも自己判断は禁物です。運動するという素晴らしい習慣を続けることが肝心です!

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髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。