なぜ僕は糖質制限をやめたのか? ハゲ・薄毛と糖質制限について

以前うつ病ハゲのダブルパンチ(正確には1センチ弱の生え際の後退を味わった)に見舞われた際に、糖質制限を行ってなんとか生還を果たした、ということを書きました。このときにやったのはまさに厳格な糖質制限でした。炭水化物の白飯はもちろん、糖質の多いじゃがいもなどの根菜類も控えました。お菓子とかケーキの類は論外で一切口にしませんでした。糖質をほとんど取らない本物の糖質制限を行ったわけです。

ただこれでハゲを回避できたにも関わらず、僕はその後再度食事の内容を変えることになりました。うつ病から回復し、また洗髪だけで200本近くあった抜け毛も抑え込むことができたにも関わらず、なぜ食事を再度変えたのか? 答えを先に書いてしまうと、「うんこ」が絶不調になってしまったからです。今日はポストコロナならぬポスト糖質制限についてです。

ポイント!
●糖質制限をしてハゲを回避できた!
●ハゲは回避したもののうんこが硬くなり痔になってしまった!

うんこが硬くなった!

黒沢月男
厳格な「糖質制限」でハゲを回避できたし、うつ病からも回復できたんですよね?
羽田三樹夫
そう。そもそも一食で米3合食べるなんて無茶苦茶なことしていたから、糖質制限をして血糖値の上昇を抑えられたのは相当意味があったと思う。食後の極端な不調はまったくなくなったから。
黒沢月男
うずくまったまま、まったく動けなくなるようなこともあったとか言ってましたよね。
羽田三樹夫
堤防が決壊して嫌な思い出だけが頭に流れこんでくるような感覚かな。耐えがたい苦痛が何日も続くわけだ。
黒沢月男
よくそんな状態で自力でなんとかしようと思いましたよね。医者にはちゃんと行ったんですよね?
羽田三樹夫
行ってうつ病って診断を受けたからうつ病だったって言っているんだよ。
黒沢月男
でも、結局病院に通うのはやめちゃったんですよね。
羽田三樹夫
今、現にうつ病に悩んでいる人がいたらそれはもちろんお医者さんにかかってアドバイスを受けたほうがいい。それは確かなことだけど、俺の場合はどうしても薬に抵抗があったということだな。色々自分で調べたけどうつ病の薬っていうのは宝くじを引いているようなもんだと思った。
黒沢月男
当たるも八卦当たらぬも八卦ですか。
羽田三樹夫
髪の毛の薬と一緒だな。DHT(ジヒドロテストステロン)が原因らしいと分かってきていてもなにがきっかけでハゲるのかなんてわかっていないわけだから。フィナステリドで外れを引いて勃起不全になったとか、若年性脳卒中になったとかそれこそシャレにならない話だ。
黒沢月男
それで、一応糖質制限をやってなんとか最悪期を脱出して、髪にも好影響があったということでしたよね。でも今はそれを続けてませんよね。それはなぜ?
羽田三樹夫
それは今度はひどい痔になってしまったからだな。
黒沢月男
それはまたなんで?
羽田三樹夫
根菜類も一切とらないような厳格な糖質制限で足らなくなるのは食物繊維だな。そうなるとうんこが出なくなるわけだ。俺の場合はうんこが極端に硬くなるということを経験したわけ。
黒沢月男
硬くなったうんこを無理してだしたら肛門が切れちゃったってことですか?
羽田三樹夫
そう。一時期はもう泣きながら糞してたよ。ひどい血も出て最悪だった。
黒沢月男
泣きながらってチョー受けるんですけど。
羽田三樹夫
受けるってどういうことだ?
黒沢月男
いや。まあうつ病、ハゲ、切れ痔ってもうトリプルパンチでしたね。
羽田三樹夫
どういうことだ?
黒沢月男
いや。まあ回復して本当によかったですね。特にハゲを回避できたのは大きい!
羽田三樹夫
まあいい。とにかく今度はひどい痔にやられてしまったから、これはもう変えないとどうにもならなかったってことだな。
黒沢月男
そのときに今に通じる食事の仕方ができあがったという感じですか。
羽田三樹夫
そう。今一番注意を払っているのはお腹の調子をどう整えるかだな。腸内環境が整っていれば例えばがんと闘ってくれるNK細胞やキラーT細胞の活性を強くすることがわかっている。つまり免疫力がつくということだな。
黒沢月男
そして、うんちもよくなると。
羽田三樹夫
うんちをよくしながら、そのなかで極力糖質をおさえているということだな。

それでも糖質は控えめに!

僕は、糖質制限をして結果的にハゲを回避できました。抜け毛が洗髪だけで200本程度抜け、生え際が一気に1センチ弱後退するという恐怖をなんとか乗り切ったわけです。

ポイント活性酸素AGE(終末糖化産物)です。この二つはどうやら老化をすすめるらしいと分かってきています。AGE(終末糖化産物)とはタンパク質と脂質がブドウ糖と結びついてできる物質です。ベストセラーになった『医者が教える食事術』の著者である牧田医師はAGE(終末糖化産物)について次のように記しています。

 
 

私は先に、「糖尿病があると、あらゆる病気の発症率が増える」と述べましたが、正確には、糖尿病があらゆる病気をつくっているのではなく、糖尿病になるような状態(血糖値が高くてAGEがつくられやすい状態)が、あらゆる病気を招くということです。ここで思い出してほしいのが、血糖値が高くなるから太るのだということです。つまり、もとをたどっていけば、肥満になるような食生活が、老化も、病気もつくりだしているということなのです。

 
 

黒沢月男
例えば昨日食べたものを上げてみてくださいよ。
羽田三樹夫
昼飯を一番多く食べるようにしているので、昼飯を書くと、玄米(お茶碗半分くらい)、サバの水煮缶(×2)を使ったなめろう(サバの水煮缶+ショウガ+ネギ+味噌+大葉)、蒸したピーマンとしめじ、エリンギに上からチーズをかけたもの、ししとう(蒸して塩をかけたもの)、サツマイモ(蒸してバターをかけたもの)、豆腐半丁、納豆1個、リンゴ半分、だな。
黒沢月男
変えだめのできるものが基本ですか、今は。
羽田三樹夫
そう。ただ厳格な糖質制限っていうのはさっき言ったとおりやめているけど、腸内環境を整えつつ、糖質を取りすぎないようにはもちろんしている。
黒沢月男
そもそもご飯を一食3合食べていたのが、玄米お茶碗半分ですものね。
羽田三樹夫
これは、ブドウ糖があまっている状態を避けたいからだな。ポイントとしてAGE(終末糖化産物)をあげたわけだけど、これは老化を進めるようだっていうのがわかっている。
黒沢月男
脂肪を取るから太るのではなくて糖質を取るから太るということなんですよね。
羽田三樹夫
太ってしまうような食事はどのみちよくないってことだな。繰り返すとAGA(男性型脱毛症)っていうのは男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が原因だとわかってきているわけだな。ただしではどういうきっかけで薄毛が進行するのかというのは依然としてわかっていないわけだ。
黒沢月男
だから、老化を進めるようなことはするなと。
羽田三樹夫
結局歳を取れば取るほど毛っていうのはなくなっていくわけ。だから若いうちからハゲたくなければ、「きっかけ」になりそうなものは極力排除したほうがよいっていうのが考え方だな。俺はどんな「華麗なる一族」の出だって言った?
黒沢月男
母方の祖父はハゲで、父親は波平を通り越してツルッパゲで、父方の祖父も毛がなくて、父方の親戚はみんなハゲですね。
羽田三樹夫
お前人のことだと思って言いたい放題だな。
黒沢月男
自分で言えっていったんじゃないですか!
羽田三樹夫
ちなみにタバコもAGE(終末糖化産物)を増やすそうだ。
黒沢月男
タバコとハゲの因果はわかっていないとか言ってないで、さっさとやめたほうがいいと言うことでしたね。
羽田三樹夫
今日のまとめとしては、糖質のとりすぎというのは髪に悪影響があるから控えたほうがいいということ。ただし極端な糖質制限は食物繊維が不足するから注意する必要があるってことだ。
ポイント!
●極端な糖質制限は食物繊維が不足しがちで腸内環境に影響がでるおそれがある!
●糖質の取りすぎ自体は髪によい影響はない!

 
 
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髪の悩み相談室登場人物
髪の悩み相談室室長・羽田三樹夫……24歳のときに洗髪だけで200本抜けるという恐怖体験を8か月経験する。そのときから生活習慣の改善に重点を置いた「薄毛にならない対策」をはじめる。父親はハゲ、父親の父親(=祖父)もハゲ、父親の兄(=伯父)もハゲ、母方の祖父もハゲ、父方の親戚にかつらの戦士がいるという「華麗なるハゲ一族」の出。遺伝を考えれば絶望的にかかわらず、42歳になった今でも「ハゲでない」状態をキープしている。
黒沢月男……30歳から生え際が後退しだし、ごまかしが効かなくなっている35歳。薬に頼るかどうか真剣に思案中。
雫まゆみ……旦那がずるむけのハゲ。旦那が育毛剤その他のヘアケア商品の購入のためだけに金を使うのでそのことでしょっちゅう喧嘩をしている。ハゲを見るだけで最近気分が悪くなる。