
主な理由は3つです!
僕は人生で何度かハゲの危機を味わってきたとこのブログで散々書いてきました。一度目は24歳のときでこのときは洗髪だけで200本以上抜ける状態が8カ月続きました。またうつ病になった後に生え際が1センチ弱後退するという恐怖も味わいました。
元々オヤジはハゲ、父方、母方の祖父はともにハゲ、父方の親戚で髪が無事残っているのは僕だけ、という華麗なるハゲ一族の出です。髪に対する意識は人一番敏感で、試行錯誤を繰り返しながら、自分にとって最高の方法は何か、というのを常に模索してきました。髪が1センチ弱後退したときはあまりにあせってミノキシジルの外用薬に手を出したことさえあります。敏感肌の僕はこのときひどい副作用を経験することになりました。生え際に膿を作ってしまい、この部分には今は産毛さえも生えてきません。
こういう致命的になりそうな修羅場をなんとか潜り抜けてたどり着いた結論がまずは、シャンプーをやめるということでした。僕がシャンプーをやめたとき根拠にしたのはこれです。
2、シャンプーに入っている防腐剤は頭皮に棲んでいる常在菌を殺すから
3、アデランスの薄毛調査を見てみると、シャンプーをするのが当たり前になってからのほうがハゲが増えているから
界面活性剤と防腐剤
スーパーで手に入るシャンプーは食器用洗剤や衣服用洗剤とほとんど変わらない毒性の強い界面活性剤が入っているものがほとんどです。
あなたの友人が、シャンプーが切れたからといって食器用洗剤で頭を洗っていたら、ぎょっとするはずです。少なくとも僕だったらやめたほうがいいとアドバイスします。経験上素手で食器用洗剤を扱うと手が荒れると知っているからです。また衣服用の洗剤や食器用の洗剤が生態系にダメージを与えていると知っているからです。
合成の界面活性剤の毒性に関しては『合成洗剤 買わない主義使わない宣言』(坂下栄著)という本に書かれている報告を待つまでもなくあきらかです。わざわざ金を払って頭皮を荒らしていたのではシャレになりません。
では、「美容師がおすすめする」シャンプーのように比較的毒性が弱いとされるものを使えばいい、という考えも浮かんできそうですが、こういうものには必ず防腐剤が入っています。湿気の多い風呂場に置き続けても腐らないのは防腐剤が入っているからです。
この防腐剤は頭皮に棲んでいる常在菌を殺してしまうことがわかっています。常在菌は頭皮を酸性に保ち他の菌を寄せ付けない働きをしています。返って頭皮の健康を損なうだけなので、高い金はストレス発散にでも使ったほうが余程有意義だ、ということになります。
アデランスの薄毛調査
アデランスが昔していた世界の薄毛調査を見てみると、東京の薄毛率は1982年時点で約16%だったのが、2009年時点で26%に跳ね上がっているのがわかります。
薄毛の原因として最もらしく言われていることは、その原因のいったんをようやく当てたかどうか、ぐらいのものでしかありません。特効薬とされているフィナステリドは単に前立腺の薬を容量を変えて転用しただけのものにすぎず、ミノキシジルの内服に至っては降圧剤をハゲのために使っているだけです。アメリカのFDAから「black box warning」という使用に関して最高レベルの警告が出ている薬をその副作用目当てで使っているということ自体、倫理的に問題になってもおかしくないことです。しかも、いずれも一生飲み続けることが前提の薬です。
ほとんど何もわかっていないけど、使っていたらその副作用で効くものがあるから、それを使おう、というのが今の現状です。
アデランスの薄毛調査を見てみると、男性ホルモン原因説を取ったとしてもなにか別の「きっかけ」があると考えないと、増えた分の説明はできません。
あなたがハゲかかっている原因がまだ完全に分かっていないのだから、髪の健康を害する可能性があるものを排除していくほかないというのが僕の考えです。
まず、より赤味に肉を食べるようになり、本来食べていた和食をあまり食べなくなった、というのが1982年から2009年の変化で考えられます。夜型の傾向が強くなったというのもあるでしょうし、職場のストレスがより大きくなったかもしれません。デスクワークの仕事が相対的に増えて運動の量が減ったということも可能性としてあります。そしてもちろんシャンプーをするのが当たり前になったということもあげられます。
僕は今43歳ですが、子供のころ近所の銭湯にいくと、頭を洗わない、もしくは固形石鹸で体と一緒に洗ってしまうという人をよく見かけました。今そういうことをしている人を見たら、昔のやり方を未だに信じている時代遅れの人かそもそも変わった人、と見られるはずです。
ただし、アデランスの数字を見てわかることは、シャンプーを使うのが当たり前になってからのほうが薄毛が増えているという事実です。

僕はどんな人の意見を聞いたのか?
今、薄毛の人が頼るべきは、まずはお医者さんだ、ということになっています。怪しげなサロンやカツラを売ることを目的とした増毛屋は排除されるべきで、「正しい治療」を提供してくれるお医者さんにゆだねるのがベストだ、というのが常識とされていることです。
ただし、このブログでは何度も言っていることですが、男性型脱毛症というのは別に疾患ではありません。症状です。
制すべき毒などどこにもないのに、毒だけ飲んでいるという、現状があるということくらいは頭に入れておいたほうがいいと思います。西洋薬には当然、副作用があります。
また、薄毛という市場で考えれば、医者も怪しげなサロンもかつらメーカーもその中でうまく立ち振る舞おうとするプレイヤーの一人にすぎません。言葉を変えればハゲで飯を食っている一人にすぎません。
僕は、シャンプーなどに入っている合成の界面活性剤の害についてはまず『合成洗剤 買わない主義使わない宣言』(坂下栄著)という本に詳しく教えてもらいました。ほかには例えばこういう文言も大いに参考にしました。ちょっと長いですが引用してみます。
形成外科医の私は、よく手術で頭皮の一部を切開しますが、ときどき、「なんだ、これは?」と目を疑うほど薄い頭皮に遭遇します。ふつうの人の半分の厚さもないのです。
頭皮が極端に薄い人には、ヘアケアについてたずねます。すると、ほとんどの人が潔癖性で、とくに念入りにシャンプーをしていた人でした。1日2回も3回もシャンプーをしていたり、たっぷりシャンプーをつけて5分も10分も洗い続ける習慣があったり、1日1回であっても、その1回に2度シャンプーをしていたりします。(中略―引用者注)
シャンプーのしすぎは頭皮を確実に薄くします。そして、頭皮が薄くなれば、髪はかならず細く薄くなります。
では、シャンプーをしすぎると、頭皮が薄くなるのはなぜか。ほとんどのシャンプーは、強力な洗浄効果を持つ界面活性剤でできています。これによって頭皮のバリアをこわして、頭皮の新陳代謝を衰えさせるためです。
(『シャンプーをやめると、髪が増える』宇津木龍一著)
まさに、シャンプーの害とそれをやめることによって得られる効果を書いた本ですが、僕がこの人の意見により耳を傾けるようになったのは、この人が元々化粧品会社の顧問をするほど、化粧品に対して好意的だったのに、のちに化粧品を使うこと自体を否定するまでに「転向」したということを知ってからです。
例えば皮脂を落とすために毎日のシャンプーが必要だと言えば、高価なシャンプーを売ることくらい簡単にできるはずです。化粧品のときのように顧問になってもっともらしい理屈を言うだけで金をもうらことも可能なはずです。
確かに、この本の著者である宇津木さんも髪も含めた美容界隈で飯を食っている一人でしょうが、高い育毛剤の提灯を持っているような医者よりもよっぽど「親切」に僕には思えます。
常在菌の働きについてはまだまだ未知な部分が多く、より重要な役割を担っている可能性が指摘されています。今わかっていることだけでも防腐剤を毎日頭に浴びせかけて常在菌を殺してしまえば、こんな害が起こると知ることができます。
シャンプーにはパラベンなどの強力な殺菌作用のある防腐剤が入っています。防腐剤は頭皮の常在菌を殺します。常在菌は頭皮に隙間なく棲みつくことで、他の細菌やカビの侵入を防ぐ大切な働きをしています。その常在菌が減れば、ふつうなら侵入できないマラセチアをはじめとした病原性のカビや雑菌におかされ、脂漏性皮膚炎のような、皮膚の炎症を起こして、赤くなったり、かゆくなったり、フケがひどくなるなどの症状が常に続くようになり、髪の成長を妨げます。
シャンプーをやめれば、常在菌を殺さずにすみ、頭皮は健康で、かえって清潔な状態が保たれて、髪の成長にとっても良好な環境が確保されることになるのです。
シャンプーに害があることは、いまや疑う余地のない医学的な事実です。薄毛の進行を遅らせたいのなら、シャンプーの使用を中止することが大前提です。
(『シャンプーをやめると、髪が増える』宇津木龍一著)
湯のみ、水のみで頭を洗っていると皮脂が完全に落ちず、正常な育毛サイクルを乱すなどという話は、「分かってきたこと」ではなくて、巷にシャンプーが氾濫するようになってから単に「言われるようになった」ことです。
毎日シャンプーをしなかった昔の人に極端にハゲが多く、頭皮をシャンプーできれいにしてから極端にハゲが減ったという事実は確認できません。
目にすることはできるのは、シャンプーが定着してからのほうが薄毛がどうやら増えているらしいという事実だけです。
聞くべき声を自分で精査してどこをよりどころにするかを決めるのも大事な頭皮ケアの一つだと僕は考えています。
